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陸
「環さん、遅れてすいません」
陸
「ハルヒさんと桃仙さんを探すのに手間取ってしまって」
そう陸が言うと環は大丈夫と言うと陸はそうですかと言って陸達は座布団に座った
そして、環は矢三郎に言った
環
「それじゃあ、改めて、、初めまして矢三郎くん、俺は環、七不思議」
環
「で、此処にいるのは俺の仲間で七不思議さ、、そして、、奥の座敷にいるのが、、」
環は襖を少し開けて矢三郎達に見せた
矢三郎
「あ、、あの、、大きな黒猫は、、」
環
「猫だよ、、それで一緒に寝てるのが、、未来、、」
そう環が説明し話していると猫はユラリと顔を上げて環達を見た
次の瞬間、環は襖を閉めた
矢三郎
「な、何で急に閉めたんですか?」
矢三郎がそう聞くと陸が教えた
陸
「えぇーと、、今の猫は未来に害を及ぼしたり、危害を加えようとする者を、、確実に消す、、この世から消します」
陸
「たとえ、、仲間であっても、、」
そう陸が言うと環達は頷いた
環は襖を閉めたあと矢三郎を座布団に座らせて本題に入った
環
「ゴホン、じゃあ改めて自己紹介」
環
「俺は環、七不思議の首魁でその一人一人自己紹介するのは時間かかるから、後で聞いてくれ」
矢三郎
「え、あ、はい」
矢三郎
「私は下鴨家が三男、下鴨矢三郎と申します、この度は弁天様と二代目様がえっ、、と、、」
陸
「未来です」
矢三郎
「未来ちゃんにその失礼な発言をしたそうで申し上げありませんでした!」
矢三郎はそう言って頭を下げると馨が止めた
馨
「止めてよ、僕ら別に怒ってないし」
光
「それに、二代目って奴の言う事には一理あるしさ」
陸
「あと、成仏うんぬんとか俺らはには関係ないので」
陸がそう言うと矢三郎は軽い、、と心のなかで言うと光がハルヒに近づき雷は平気だった?と聞くとハルヒはこう答えた
ハルヒ
「大丈夫だよ、陸くんと矢三郎くんが見つけてくれたから、それに恵比寿さんも居たし」
陸
「いや、流石、福の神、、直ぐに見つかるとは思わなかった、、、」
と陸は遠い所を見て言うと環達は苦笑いし
矢三郎は確かに、、と言うと鏡夜が聞いた
鏡夜
「その話は終わりにして、、矢三郎くん君は猫達に話しがあるそうだね?」
矢三郎
「あ、はい、、その、、出来ますかね?」
矢三郎がそう襖を見て聞くと鏡夜は座敷から黒杖代を呼び、聞くと矢三郎にこう言った
鏡夜
「犬とは話せそうだが、猫の方は無理だな」
鏡夜
「今、猫は味方か敵かの判別が付かない状態らしくてね」
矢三郎
「そうですか、、では犬さん?とお話しさせて下さい」
鏡夜
「分かった」
そう鏡夜は言うと、立ち上がり未来達がいる部屋の前に立ち、犬こいと小声で呼んだ
すると、襖が少し開き犬が顔を出した
犬は矢三郎を確認すると部屋から出て襖を閉め、矢三郎の元向かった
犬
「矢三郎殿、ついさっきぶりです」
犬
「すいません、今猫の奴は少し、、、」
矢三郎
「大体は把握しています、弁天様と二代目様が未来ちゃんにちょっかいと言うか、あの、、したそうで」
犬
「そのようですね、、」
犬
「ですが、我々は大丈夫ですよ、、未来は何も知らない二代目とやらに怒っているだけ、猫は弁天殿と二代目とやらに怒っているだけですから」
矢三郎
「未来ちゃんは分かりますが、、猫さん、、」
犬
「猫で良いですよ」
矢三郎
「え?、、では、、猫は何故怒っておられるのです?」
そう矢三郎が聞くと環が教えた
環
「猫は二代目さんと弁天さんが天狗であると言うのに子供喧嘩するとか大人げない、、天狗としてのありかたじゃあないからキレたんだよ」
そう環が言うかと矢三郎はありかた?と首を傾げる
環はそれを見て簡単に教えた
環
「矢三郎くん、君は狸だよね」
環
「狸は普段、大人しく生活している、そうだそう」
矢三郎
「はい、そうですが、、あ!」
環
「そう、天狗には自分達のやるべき事がある勿論例外はあるけれど」
環
「その例外を覗けば天狗はいつもどうりの生活をしている」
矢三郎
「なるほど、、天狗の力をもてあそんでいる弁天様と二代目様をよく思っていないと、、」
環
「それに、二代目さんの発言と弁天様の発言もキレた一つだよ」
環がそう言うと矢三郎はあー、、と納得した
そして、犬は矢三郎がここに来た理由に話しを変えた
犬
「さて、、本題ですが、、矢三郎殿、、此処に来たのは、、猫が奪った天狗の力の件ですな?」
馨
「あー、そういやそうだったねぇー」
光
「けど、矢三郎がその問題に何で関与、来るわけ?」
光
「来るなら、当事者達がだとうしょ」
そう光達が言うと矢三郎はこう言った
矢三郎
「はい、ですが、二代目と弁天様は仲がとても悪く、此処に来るまえも説得をしたのですが、、」
矢三郎
「断られてしまいまして、、しかも弁天様に至っては力を奪われた事で機嫌が悪く、、私の話を聞いては下さらないのです」
陸
「矢三郎さんの話は本当ですよ、、両方も話しを聞いてくれませんでした」
ハルヒ
「それに、何故か二代目さんと弁天さん陸を見ると何故か後ろ下がるんですよね、、」
ハルヒ
「環先輩何か知りませんか?」
ハルヒがそう聞くと環は知らないなぁー、、と目を反らしハルヒと陸は何かあったな、、
と心の中で思った
そして、モリが矢三郎にこう言った
モリ
「それは、、分かったが、、、猫を説得しなければならない」
モリ
「猫が今力を持っているのだから」
矢三郎
「そうですよね、、、ですけど、、この中で猫を説得出来る人っていますか?、、」
矢三郎がそう環達に言うと環達は一斉に犬の方を向いた
矢三郎
「犬殿なら、、出来ますかね?、、」
陸
「犬、、、説得出来るか?」
と矢三郎と陸が犬に聞くと犬はこう言った
犬
「説得ですが、、儂が説得をしても多分ですが、、無理ですな、、あやつ、、猫は耳を傾けないであろう」
犬
「力を貸せず申し上げありません」
犬はそう言って頭を下げた
環達はそれらを聞いてどうしたものかと頭を抱えていると突然、陸達の後ろの襖から晴明達が倒れて来た
ドサ!!
晴明
「ちょ!、皆押さないでよ!」
佐野
「おい!、押したの誰だ!」
入道
「俺じゃあねぇーよ!、狢だ!」
狢
「はぁ!?、俺じゃあねぇーよ!!!押したのは秦中だ!」
秦中
「俺じゃあねぇー!」
そう晴明達が誰か押したのかで揉めているとハルヒが聞いた
ハルヒ
「え?、晴明さん達いつからそこに?」
ハルヒ
「と言うより、どこから聞いてましたか?」
晴明
「えっーと、、、、」
豆吉
「えっとねー、それじゃあ改めてからたよ!」
環
「結構初めからだな!?」
光
「だねぇー」
環達がそう驚いていると入道と歌川が環達のまえに出てきてこう言った
入道
「なぁ、さっきの説得の件俺と国子ちゃんに任せてくれないか?」
歌川
「お願いします!」
鏡夜
「説得かい?、その気持ちは嬉しいが無理だ、猫が君たちの話しに耳を傾けるとは思わない、、、」
入道
「違うぜ、説得するのは猫じゃあなくて未来を説得するだ」
入道がそう言うと環達はえ?と言ったあと歌川が説明した
歌川
「えっと、私達が猫の説得をしても絶対に向こうは応じない、ですけど、、未来ちゃんは私と連助くんの会話なら応じると思うんです」
歌川
「それに、未来ちゃんを説得出来れば、猫も応じると思いますし!」
入道
「ダメか?」
そう入道達が環達に提案すると少し間が空いたあと環は言った
環
「分かった良いよ」
入道
「本当か!」
環
「けど、もしも猫に攻撃されたりしたら直ぐに連れ戻すからね」
歌川
「はい!」
そして、環は二人を未来達がいる部屋、襖を開けた
入道と歌川は勇気を出して中に入って行った
数分後
陸
「遅いですね、、」
馨
「結構時間立ってるけどー」
晴明
「入道くん達大丈夫かな、、、」
鏡夜
「流石に心配だ、、俺が中の様子を見に、、」
と鏡夜が立ち上がり襖を開けるとそこには入道達か立っていた
入道
「は、、!、鏡夜!」
歌川
「や、やっと開いた!」
ハニー
「あ!、連ちゃん!、国ちゃん!」
馨
「遅かったじゃん、説得上手く行かなかったの?」
モリ
「遅かったな、、」
とハニー達が言うと入道と歌川は座布団に座り結果を伝えた
入道
「その、説得した結果何だか」
歌川
「未来ちゃんを説得、猫さんの説得出来ました!」
矢三郎
「本当ですか!?」
犬
「良く二人、、未来を説得出来ましたね?」
光
「確かにー」
入道
「はぁー、疲れたぜ、、」
歌川
「未来ちゃん凄い、、その雰囲気が違ってて、、しかも何て言うか私達の知ってる未来ちゃんじゃあ無かった、、」
入道
「そのせいで会話が出来なくて時間食ってさ、、」
秦中
「そうだったのか、それで説得の結果力は返す事になったのか?」
歌川
「はい、、さっきの猫さんが面倒だせとか言って出ていきました」
そう歌川が言うと環達は襖を開けた
すると、そこには時達と仲良く寝ている未来しかおらず何処にも猫は居なかった
紅子
「流石幻の怪異、、、気配を消して消えるとはな、、」
環
「気配消しすぎだぞ、、猫、、」
そう環は言って部屋に入ろうとすると入道達が止めた
入道
「環!ストップ!!」
歌川
「入っちゃだめです!!!」
環
「え!?、ど、どうしてだ!?」
入道
「この部屋一度入ったら、外から誰かが開けないと出られない用になってんだよ!」
歌川
「私達そのせいで出られなかったの!」
鏡夜
「なるほどだから、俺が開けた時にあぁ言ってたのか」
と鏡夜が言うと未来が目を擦りながら目を覚ました
未来
「ふぁー、、、あれ?、、環お兄ちゃん達、、どうしたの?、、」
環
「あ、未来ごめん起こしたか?」
未来
「ううん、、寒くて、、、」
そう未来が言うと陸が時達を抱き上げてこう言った
陸
「なら、此方で寝ろ、暖かいぞ」
未来
「うん、、、」
未来は陸と手を握り環達の元に向かった
そして、陸は未来を犬の元に連れて行くとこう言った
陸
「未来、犬の膝で寝てろ」
陸
「その方が良いだろう?」
未来
「うん、、」
未来はそう言うと犬の膝で寝た
勿論、時達も一緒に
泥田
「未来達寝たか?」
犬
「えぇ、寝ております」
佐野
「そうか、、」
そう環達が話していると矢三郎が環に言った
矢三郎
「あの、すいませんが今日の所は帰っても宜しいでしょうか、、二代目様と弁天様がどうなったか気になるので」
環
「良いよ、じゃあ、また明日」
矢三郎
「はい、では失礼いたします」
矢三郎はそう言って部屋から出ていった
そして、環は晴明達に言った
環
「さて、晴明さん達そろそろお風呂の時間ですよ?、準備しなくて良いんですか?」
環
「もう少しで8時になりますけど、、」
そう環が言うと晴明達は時計を確認した
晴明
「や、ヤバイ!!!」
神酒
「ほんまや!」
秦中
「お前達!、風呂入って来い!」
秦中
「あと!、男共!、覗きしたら三日間座禅だからな!」
そうして、入道達は急いで各自の部屋に戻りに走った
晴明
「じゃあ!、環くん達また明日!」
環
「はい、お休みなさい」
と環は晴明と話して襖を閉めた
襖を閉めると環は言った
環
「ふぅー、、とりあえず今日の所は各自休もう、、俺は桜蘭に戻って仕事してくる」
環
「鏡夜達は自由にしててくれ」
そう環が言うと鏡夜達は頷き各自自由にした
光
「ハルヒー、トランプしようぜ!」
馨
「それかババ抜き!」
ハルヒ
「良いよ」
ハニー
「なら、僕と宗は未来ちゃん達見てようか」
モリ
「あぁ」
鏡夜
「なら、俺は寝るとするか」
こうして、修学旅行1日は終了
タワー
そこには一人の青年、、猫が酒を飲み京都の街を見下ろしていた
猫
「ちっ!、ムカつくぜ!」
猫
「力返してやったのに、何が」
二代目
『うむ、力をね、、まぁ良い返してもらうよ』
二代目
『後、彼女には返さないでおきたまえ、彼女は天狗にはなれないのだからね』
弁天
『あら、返してくれるのね?』
弁天
『なら、あの男には返さないで良いわ』
猫
「だ!、ふざけんな!」
そう猫は愚痴を言いながら酒を飲んでいると
???
「おりゃ?、そこにいるのは誰ですかな?」
猫
「あ?」
猫は声の方を向くとそこには一人の痩せた男がいた
猫
「お前、誰だって、、」
???
「うん?、、その声は、、まさか!」
猫
「は?」
猫は痩せた男の隣にいる着物を来た男を見つけた
だが、猫はその男に見覚えがあった
猫
「お、お前は!」
そう猫が言うと着物の男は痩せた男にこう言った
着物の男
「おい!、アイツを撃て!!!」
着物の男
「アイツは危険だ!!!」
そう着物の男が言うと痩せた男は後ろから長い拳銃を取り出し
銃口を猫に向けた
そして、引き金を引いた
猫は急いで飛び降りたが、、、
飛び出した拳銃の弾は猫を貫き、、、
猫は、、、京都の暗闇に消えて行った
四章終わり
五章開始