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ふかこじケンカ
ーー
向井「…っ、うぅ、ぐすっ、」
ささいな喧嘩だった
いつもなら熱が冷めたら仲直りしてまた一緒にご飯食べたりして、
…なのに俺は
『ふっかさんなんかっ…嫌い!!!だいっきらい…!』
思ってもないことを、口にしてしまった
普段ポーカーフェイスで、のほほんとしてるふっかさんの顔が
苦しそうな、悲しい顔をした
それを見ていられなくて俺は家を飛び出したのが2時間前
向井「夜は…もう冷えるなぁ、」
飛び出したときは夕日が暖かかったけど、落ちてしまえば気温が下がる
上着もスマホもないから、どうしようもない
今更どんな顔して帰ればいいのかもわからん
向井「…ふっか、さぁん…、」(泣
ーーー
深澤Side
やらかした
完全にやらかした
いつもするような喧嘩だったし、プリプリしてる康二が可愛くて
はいはい〜なんていいながら、まともに話を聞かなかったんだ
相手は真剣に怒っているのに、ちゃんと受け止めなかった俺が悪い
口走ったように嫌いと吐き捨てて家を飛び出した康二
最初は、嫌いって言われたショックさで立ちすくんでいたけど
30分経っても帰ってこないし連絡がないから電話をかけたら
着信音が、家の中でしたんだ
深澤「はっ…?スマホ、持って行ってないじゃん…!」
気づいたら鍵と上着を持って外に飛び出して
康二を、ただひたすら探した
お昼時はあったかいとはいえ、日が落ちたら肌寒い
上着もない康二が、怖がりな康二がどこかで寒がってると思うと、原因を作ってしまった自分に心底腹が立った
深澤「っは、くっそ…どこだよっ…」
ひたすら走り続けて1時間が過ぎたとき
街灯の下でうずくまっている人をみつけた
深澤「…!康二っ…!!」
向井「…ふっか、さん…?」
康二を見間違えるわけがなく、思い切り抱きしめると
驚いた顔の康二
服も、顔も手も冷たくて。
すぐに自分の上着を脱いだ
深澤「ごめんっ、康二、ほんとごめんっ…」
向井「ちょっ、脱いだらふっかさんが寒いやん、」
深澤「俺、1時間くらい走ってたからあっついのよ」
向井「1時間、も」
涙を溜める康二に抱きしめられ、見つかったという安心とごめんなさいが溢れる
深澤「俺が悪かった。本当にごめん。ごめんなさい。…良かった見つかって」
向井「俺こそ、嫌いって、、いってしもた」
深澤「…ほんとに、俺のこと、きら「すき!!!」」
向井「だいすきやもんっ…」
深澤「…っは、、、よ、かった」
体を離して、康二の涙を拭ってあげる
康二は照れたように笑って、俺の顔に手を伸ばした
向井「こんな汗、かいて…探し回ってくれたん?」
深澤「あたり前、スマホも持ってってないし、寒いし、暗いから…」
向井「スマホ忘れたのは、ミスったなぁ、笑」
深澤「笑い事じゃねーよ、ばかちん」
手を取って立ち、一緒に帰ろうというと、俺の大好きな笑顔で大きく頷いてくれた
向井「…帰ったら、」
深澤「一緒にお風呂」
向井「ん、正解や笑」
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コメント
3件
なんか、最高、尊いです……
ええええ、なぜか私も泣きそうなりました笑笑 尊い供給をいつもありがとうございます🙌