コメント
4件
バッドエンドなのかハッピーエンドなのか… れうが幸せならいいのか…?いや幸せなのかこれ…? 成との関係が切れるのならこっちとしては正直喜ばしいけど、れうにとっちゃバッドエンドかなぁ… でも襲うような輩だしなぁ… れうが人に満たしてもらう以外で幸せになれたら一番いいんだけどな… 自分で自分を幸せに出来たら少し生きやすいかも まじで多分いつかホストにハマって破産しちゃいそうだから気を付けてね…
『 きっと私にしかできない人生 』
襲われた日から、わたしは不登校っぽくなった。
そして、3学期に入って、
一度も学校に行くことができていない。
いわゆる不登校へと戻った訳だ。
わたしの学校への夢、希望は全て崩れた。
『毎日明るく学校へ行くこと』
『高校生活では陽キャになること』
『彼氏を作って幸せになること』
『友達をたくさん作ること』
そんな夢、希望は最初だけで終わった。
2学期までは毎日ではなかったけど
明るく学校に行けて、陽キャになれて、
彼氏はできなかったけど
男子とすごく仲良くできて。
友達もたくさんできた。
でもそれは3学期に入って、
全て終わった話。
ある1人を除いてね。
成だけは変わらず仲良くしてくれた。
わたしが辛いこと、成に軽くだけ話せた。
『学校に行きたいのに行けないこと』
『この学校で卒業したかったな』
『悲しいけど通信に転入する』と。
でもこういうことを言ったのが間違いだった。
成はスパイだってことを、忘れていた。
2月13日。
成と話していて、バレンタインの話になった。
成はバレンタインで貰った物が
少ないと話していた。
「わたしなんて誰からも貰ってないよ笑」
そうやって、思ったことを
そのまま返しただけだったのに
成は一言放った。
「じゃあ俺がりうの最寄り駅まで行くよ」
と一言。
意味も訳もわからなかった。
どうやらバレンタインというイベントの為に
わたしの最寄り駅まで
会いに来てくれるらしかった。
そしてわたしは成のために
手作りカップケーキを作った。
材料は前日に買い、
くまさんの形をしたカップケーキ。
2月16日。
予報では雨が降るだとかほざいていたのに
雨なんかちっぽけも降らなかった。
そしてわたし達はこの日、
久しぶりに出会った。
わたしは成に手作りカップケーキを渡し、
成は一言言った。
「たぶんホワイトデー会う時間ないだろうから
ここで買うよ。何欲しい?」と。
コンビニを指さし、
母親の分とわたしの分と、
何が欲しいか聞いてくれた。
わたしはシャーペンを頼み、
母親の分はチョコレート。
ホワイトデーが
シャーペンとチョコレートだなんて
ちょっと笑える話だと思った。
でも、成に買ってもらった物だったし、
少しでも、ほんの少しでも、
気持ちがこもっていたら嬉しいなと思ったから、
わたしはシャーペンとチョコレートだけでも
嬉しく思った。
帰りの時間が迫る中で、
成はSNSにわたしから
バレンタインを貰ったことを
嬉しく投稿していた。
それを見て、わたしは今までにないくらい、
嬉しく思った。
だって、成がだよ?
女遊びが激しくて、
わたしのこと女遊びの
最下位としか 思ってなかっただろうな成が、
わたしのことをSNSに載せてくれたんだよ?
そりゃ、今までにないくらい嬉しかった。
成と最後にツーショットを撮り、
間接キスをし、
わたし達は最後の別れをした。
「時間がない」「金がない」って
成はいつも言ってた。
成の口癖はいつもこればっかり。
だから、わたしに会いに来るなんてこと、
絶対にない話だろうなと思ってた。
なのに成は会いに来てくれた。
わたしはそのことだけが、
ほんとうに嬉しかった。
最後になるかはわからない。
でも、わたしはもう最後にするつもりだよ。
でもまた、いつか会いそうだね。
わたしが赤の他人になるまでは。
まだわたし達は遊びの友達みたい。