後輩が来たあの日から
2ヶ月が経った
相変わらず,らっだぁさんとは会えずにいる
時間がある時に出会った森へ行ってみてはいるものの,やはりあれは偶然だったのだろう。
らっだぁさんどころか,人の温もりさえも感じない
『…偶然が噛み合っただけ,だったのかな』
城の中は相変わらず,除け者にされている
何故,私がこの国の柱となる幹部に嫌われているか
一から考え,改めることにした
それが,この2ヶ月で唯一変わったことだろう
『ひとらんさんが,植物が最近元気がないって言ってたよね…』
植物用の栄養剤…作れるかな
2ヶ月の間で変わったことはまだある
あの“メリーさん“についてだ
最近,メイドさんから「大丈夫ですか?」と
心配されることが多い。
少し,気になって一般兵の人に聞いてみたら
「メリーっていう人が,色々と陰口を…」
と,言葉を選びながらも伝えてくれた。
『メリーさんねぇ…』
何故,関わり合いのない私のことを悪くいうのか
幹部という肩書きがあっても,私は下っ端
居ないも同然なのだ。
幹部以外の人たちには,極力怯えられないように接してきたんだけどなぁ
何か,事情があるのかも
『直接聞いてみよう,』
私は,幹部寮へと向かった。
幹部寮は3階建て,
一階は幹部の部屋や食堂
二階は職務室
三階は会議室,そして
我,総統様の部屋
メリーさんは幹部専門のメイドらしい,スゴイネー
だから,大体は幹部寮にいるらしい
『すみません,メリーさんいますか?』
「無能やん,どしたん?」
この呼び方にも慣れた
『メリーさんを知りませんか?ロボロさん』
rb「お前に名前呼ばれると気持ち悪いなぁw」
メリーはあっち,と悪口を踏まえて話す
一言余計なんだよ
『ありがとうございます』
お礼を言い,一礼をしてから
メリーさんの場所へ向かった。
『メリーさん』
メリー「ひッ…ど,どうかされましたか,?」
簡潔に述べるね,と言う。
『なんで私のこと嫌いなの?』
メリーさんは泣きだした。
「わッ,私…嫌いになんて,!そん,な…恐れ多いですっ…」
『私の事,悪く言ってたらしいじゃん』
表情を変えずに問いただす。
「全然,嫌いッ…になんて,思ってないです…」
『…言ってくれないと,わかんない』
そう呟くと,後ろから大声を出す奴が2人。
“シャオロン“と“コネシマ“だ
sha「何メリー泣かせとんねんッ!」
kn「…2回目,やな」
2回目なんッ!?と大声を出すシャオロンさん
正直うるさい
『貴方がなぜ泣いたのかわかりません。
理由を教えていただいてもよろしいですか?』
メリー「えっ,ぁ…」
kn「言えるわけないやろ」
『…は,?』
kn「自分より立場が上の人に,物言えるわけないやろ。」
確かにそうだ,そうだが
『言われなければわからないこともあります』
sha「お前,しつこいしウザいで」
『…』
何故かわからないが
心に,「ガグッ」と来た
『…申し訳ありませんでした』
sha「頭硬いと心まで堅苦しくなるんやな」
kn「…マジで,“消えて欲しい“わ」
『…申し訳,ありませんでした』
私はただ,謝ることしかできなかった。
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