コンコン
???「どうぞ」
ガチャ
???「こんにちは、兎白さん。瑠璃人さんもこんにちは」
???「あぁ、こんにちは」
???「こんにちは。何か用か?」
ここは、生徒会室。
中で仕事をしていたのは、「兎白」と「瑠璃人」だった。
訪ねたのは、「紅緒」と……
???「瑠璃兄。こんにちは」
瑠璃人「え!?お前……」
「「海音じゃん!!」」
紅緒「海音さんが、生徒会を見学したいそうなんですが……大丈夫ですか?」
兎白「もちろん構わないぞ」
瑠璃人「何だ何だ〜もしかしてオレに逢いに来たのか〜ぬほほほ」
海音「普通に違う。……ねぇ雨花は?」
兎白「雨花か?雨花は今頃どこかで昼寝でもしてると思うぞ」
瑠璃人「でもあいつ課された仕事は必ず行うし、だから特に困ることはないんだよな〜あまりにも酷いと橙に怒られてるけど……」
紅緒「あれ?もしかして雨花さんに会いに来たんですか?」
海音「うん。実はそうなの」
瑠璃人「でもあいつどこにいるかわかんねぇしな……」
兎白「今電話したら来ると言ってたぞ」
瑠璃人「仕事早っっ!」
紅緒「良かったですね。海音さん!」
海音「うん。…………」
数分後、
雨花「やっほ〜お待たせ〜兎白くんたち!」
兎白「そこまで時間は経っていないから大丈夫だ」
瑠璃人「お前今までどこで寝てたんだ?」
雨花「え?理事長室」
瑠璃人「理事長室?!マジで言ってんのか?!」
雨花「あっちなみに、暇つぶし場所はコロコロ変えるのでご心配なく!」
瑠璃人「何で「心配」なんだよ。迷惑だわ」
紅緒「雨花さん!こちらが海音さんです」
雨花「よろしくね!海音ちゃん!」
海音「…………」
紅緒「ん?あれ?海音さん?」
海音「…………」
瑠璃人「どうしたんだ?海音。雨花をじっとみて」
海音「…………何でもない。紅緒行こ」
紅緒「え?うん」
そして、紅緒たちは行ってしまった。
雨花「私なんか変だった?」
瑠璃人「お前はいつも変だ。だから大丈夫」
雨花「そっか!良かった!」
瑠璃人「褒めてねぇぞ☆」
兎白「どうしてあんなにじぃーとみてたんだろうな?」
瑠璃人「さぁ?オレにも分からないっす」
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海音「じゃあ私帰るね」
紅緒「うん!また明日!」
海音は帰路に着く。
海音「…………」
あの子は……ダメだ……
そう、私の胸の中で共鳴する
何故かは分からない
でも、あの子をみると
涙が出そうにる
あの子をみた瞬間に感じた
死にかけの心臓のような振動しか聴こえない
あの震えるほど淋しい凪
あの子はきっと……
海音「…………何かしなくちゃいけないのに」
どうしたら良いのか……分からない
そんなことを考えながら海音は帰って行った。