「どうしたの?」
「あ、ああ…なんでもない」
電話を切って、ハンドルに顔を突っ伏す。
いろいろな感情が頭をぐちゃぐちゃにかき回した。
「今日は、もう帰ろっか?」
梨沙が心配そうに問いかけてくる。
俺は黙ってうなずくことしかできなかった。
***
「マジかよ…」
俺は部屋で一人、頭を抱えた。
まさか唯奈が目覚めると思ってはいなかった。
目を覚ます確率は限りなく低いって言っていたのに…
「嘘つくなよ、やぶ医者が…」
思わずそんなことをつぶやいてしまう。
唯奈の家族にとっては名医なんだろうけど、俺にとっては悪魔だ。
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