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此方の小説は「夢か現か」の続編となります。
注意事項は1話に記載されているので其方でご確認ください。
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pn『よし!じゃあまず沢山話しかけて警戒を解いてもらおう!』
mk「うん、頑張ろう、」
kn「…………。」
pn『…あ、良かったら隣座ってもいいかな?』
kn「…え?あぁ、どうぞ。作業してるだけだから多分退屈だと思いますけど……。」
・・・ 。
kn「……………」
「………ふぅ、終わった……」
pn『お疲れ様、』
kn「うわっ、びっくりした……」
「……あ…作業してた間、ずっとここに…?」
pn『?うん、話したかったから作業終わるまで待ってたかな、』
『それにしてもこれ凄いね、俺無知に近い知識だけど作り込まれてるのは見てて分かるよ。』
面食らった表情をしていた為に少し疑問を抱きつつも質問には普通に答える。
なんならついつい作業に魅入ってしまってしまったくらいだ。
そんな気持ちを素直に伝えようと笑顔で返した
kn「あ…ありがとうございます。……でも、これじゃ…」
「………これだけだと、まだ……足りない…。」
なんだか少し歪んだ様な、苦い表情を見せてそう言った。
pn『……まだ、足りない…?』
どういう意味だろうか、少し心配になり軽く顔を覗き込む。
kn「あ……いえ、なんでもないです。」
「それより話したいって言ってましたけど…何かあったんですか、?」
そう苦笑しながら逃げる様に会話を逸らされた。……少し引っ掛かったが無理に言及はせずそのまま談笑していった。
数日経ったある日の事。
pn『ゔーー………、』
今俺は最高に悩んでいた。
あの子達になんとか話を聞いてみようかと奮闘しているけど全く上手くいかず、というかはぐらかされてしまう。
逆にご飯や飲み物等助けられてばかりの状態だ。
少しマズイ。
というかあの子達の避け方が上手すぎる。特にピンク髪のあの子。
どことなく死神みたいな雰囲気を感じるけど…なんでだろう?
そう考えながら先程の悩みをぽや、と頭に思い浮かべては溜息をつく。
pn『ゔ〜〜〜ん、困った……。』
助けるつもりが助けられてばかりなのは少しでも助けてみせる、というミク達との約束を壊す事になる。それは避けたい。
少々悩み、考えていると視線をどことなく感じた。自意識過剰だろうかと少し思ったがとりあえず視線を感じる方へ向いてみた。
???「………。」
振り向くと茶髪のショートであり、ミク達のような服装をした女性が立っていた。
素っ気なく何処かにスタスタと歩いていってしまった為、探すことにした。
もしかしたらミク達の様に何かアドバイスを貰えるかも…、と思ったのだ。
pn『…あれ?どの方向行ってたっけ…?』
案の定同じ景色だから迷子になった。
キョロキョロと周りを見ても黒く隠れられそうな大きなオブジェクトが置かれているだけ。
オブジェクトの中で特に大きな物が近くにあるからここは覚えられそうだな、と考えつつ。
少しだけあの裏に先程の人が居るのでは?とも思ってしまった。
好奇心で痛い目見たばかりだが気になってしまったものは仕方ない。静かに近寄り、オブジェクトの後ろに誰かいないか確認してみた。
pn『さっきの人居たりして…』
小さく独り言を零しながら覗き込んでみると
kn「っ……ぅ、ぐすっ………」
______ 白髪のあの子が泣いていた。
涙が零れるのを必死に手で擦っている。いつも着ているジャージの裾は涙が原因であろう。とても濡れていた。
鼻が赤くなり、目が真っ赤に腫れ、長い間ずっと泣いているようにも見える彼女の表情。
なんで、と思考を巡らせる前に体が勝手に動き、
pn『宵崎さん、』
そう声をかけていた。すると驚いた様な表情で白髪の少女は必死に目を擦って泣いていたことを隠そうとする。
kn「っ…ぺいんとさん、どうしましたか?」
「何か私に用事とか…?」
pn『……。』
kn「…?ぺいんとさん、?」
pn『…宵崎さんは、いや、ここの人達は……いつも、辛いことは溜め込むの?』
kn「へ?」
pn『泣くまで、我慢するの?誰かを救う為に曲を作ってるのに作ってる4人は…』
『……救われて、ないの…?』
自身でも分かる程に弱々しく、寂しげな声だと思った。
ただただ、誰かを笑顔にしようと奮闘している人は苦しんでいるという事実が辛いのだ。
数日話してみてこの子や他のあの子達は優しい子だと分かったし、自分なりに沢山努力してるのもわかった。
じゃあなんでそんな人が辛い思いを抱えたままにしてしまっているのか。
_____ もし、吐き出せる場所があれば。
なんて自分がなれるとでも思っている様な思考が頭を過った。でもそんな事を考えている間に目の前の少女は焦ったように口を開いた。
kn「……っ、私、は、救われたい訳じゃないです。」
「……誰かを、救って。まふゆも、救って……それが出来るんなら、なんでもいいんです。」
pn『……。』
kn「だから、私の自分語りで救おうとしている人に心配なんて……かけれない。」
そんな風に目を伏せ、どこか孤独な雰囲気を醸し出している彼女に声をかけようと口を開いたが…
白髪の少女は笑顔で、すみません。私戻りますね。なんて言ってセカイから出ていった。
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