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???「ふんふんふーん」???「あら雨花。何してるの?」
???「絵を描いているんですか?」
ここは、生徒会室。「雨花」は絵を描いていた。
「橙」、「桃時」はそれに質問する。
雨花「うん!頭に想い浮かんだものを描いてるんだ〜」
橙「どんな絵なんです?」
雨花「包丁の刺さったうんこ!」
桃時「いやぁぁ!き、キモイ!」
橙「めちゃくちゃびっくりした……」
雨花「桃時ちゃんの叫び声大きいもんね〜」
橙「いやあなたの描いた絵に驚いたんですよ!!」
桃時「それであんた何でこんなの描いてんのよ?!」
雨花「だから言ったじゃん。想い浮かんだって」
橙「想い浮かんでこんなの出てきたらびっくり仰天も良いところですよ!!」
桃時「頭のお医者さんに診てもらった方が良いわよ!!」
雨花「そんなに変かな……?」
雨花は、自分の描いた絵を観る。やはり、何がそんなにおかしいのか分からないようだ。馬鹿め。
雨花「今誰かに馬鹿にされた気がするけど、自分が馬鹿なのは今に始まったことじゃないから別に良いっか」
桃時「あんた何言ってんのよ?」
橙「誰かに馬鹿にされたんですか?」
雨花「いや大丈夫。馬鹿にしてきた人間も大したことないから!それにしても、この絵ね。実は一週間かけて作った絵なんだ!紅蓮先生に「美術コンクールにお前の絵を出してみたらどうだ?」って言われたから、紅蓮先生に提出にしに行こうと想って!」
橙「私は芸術に詳しい訳じゃないので、分かりませんが……これが入賞したら……」
桃時「ますます芸術が何なのか分からなくなるわね……」
雨花「これが入賞したら、驚き豆の木だね!あとは目と口を描いて……」
橙「それからもう少し背景に模様を入れた方が良いのでは?」
雨花「模様って?」
桃時「例えばうんこの色に合わせて、水彩の茶色の水玉を描いてみた……り……。…………」
雨花「おぉ!面白くなった!」
橙「面白いというか……」
「「うんこが飛び散ったかようになりましたね……」」
雨花「まぁ芸術は爆発って言うし」
桃時「うんこが爆発してどうすんのよ」
橙「どうするんです?この絵」
雨花「もちろん提出するよ!」
桃時「正気?気は確か?」
橙「絶対やめた方が良いですって!」
雨花「いや出すよ!それに……」
雨花が話を続けようとすると、次の瞬間、たまたま開いていた生徒会室の窓から絵が風で飛んで行ってしまった。
橙・桃時「あぁ!?!?」
雨花「わたしのうんぴが!!!!」
桃時「その言い方やめなさい!!」
橙「あんなの生徒会から出たって知り渡ったら風評被害もいい所ですよ!」
桃時「早く取り戻さなきゃ!!!!」
雨花「わたしのうんぴ……!絶対捕まえみせる!」
雨花は、廊下に出ると大声で言った。
雨花「誰か!!包丁の刺さってる飛び散ったうんこ知りませんか?!?!」
橙・桃時「馬鹿野郎!!!!」
雨花「痛っ!何すんの!!二人共!!」
橙「良いですか?!雨花さんがあの絵の持ち主だと知れたら生徒会が変人扱いされます!!」
雨花「いやもうされてるけど(ボソッ)」
桃時「何か言った?」
雨花「いえ!別に!」
橙「とにかく隠密行動で行きますよ!」
その後、
校庭や中庭、空き教室、体育館などなど色々な所を探したが、みつからなかった。しかし……
桃時「?、何か騒々しいわね」
橙「何でしょうか?」
雨花「ん?」
「さっきめちゃくちゃ変なイラストトイレの近くにあったよね!」「あったあった!多分トイレのポスターか何かだよね?わざわざトイレに貼り直したのマジ感謝して欲しい……」「ホントそれな!」「勘弁して欲しいよ〜」
雨花「今のって」
橙「絶対に……」
桃時「あのイラストのことよね……」
三人はトイレの中に入ると、壁に貼り付けてあるイラストがあった。
橙「こんなに大々的にポスターとしてトイレに貼られたんですから、トイレに貼ってあるものをコンクールに出すのはやめた方がよろしいかと……」
桃時「まぁ当然よね」
雨花「うぅ……分かったよ。このままポスターとして掲示されることにする。でもどうせならもっとトイレのポスターっぽくしたいから……」
雨花はペンを持ってポスターに文字を書いていく。
雨花「今日からこの子は……」
「「回弁地太郎(かいべんじたろう)だ!!」」
橙「何名前付けてるんです?!」
雨花「これくらいは良いでしょ〜作者わたしなんだし〜」
桃時「この子オスだったのね」
雨花の描いた「回弁地太郎」はしばらくすると、『トウヒガ学園』のトイレのマスコットとしてすこ〜し有名になったそうな。