コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「今日!!ほとけがこのクラスにくる!」
ほとけに初めて話しかけたあの日から3日。
来週からと言っていたので今日がほとけがくるその日だ。
あの後すぐ土日に入ってしまったのでほとけとはなしたのはまだあの1回きりだ。
「このクラスに来るかはまだわかんないよ〜?」
「うるせぇないこ、絶対このクラスにくるんや」
「いやいや、わかんないんだってw」
「生徒会長権限使ってや」
「いーや、いむちゃんはうちとりうちゃんと同クラになる!!」
「そーだそーだ!!」
「はぁ!?まろのほとけやしー」
「まだやろw」
「あにきうるさーい!!」
「あっ!!悠くんにうるさいっていったー!」
「べーーだ」
「あぁあぁばぶまろになっちゃった」
「このひとほんまに副会長なんか!?」
「とてもじゃないけどそうとは思えない」
「へんっこーみえてないこと同率学年首位ですー」
「うっわうざいわ〜」
「あっ、そろそろチャイム鳴るからりうらと初兎ちゃん教室戻った方がいいんじゃない?」
「あ!ほんまやん!!じゃあな悠くん!」
「じゃあな、初兎」
「ないくんばいばーい」
「りうらまたね〜」
りうらと初兎から俺は見えていないんだろうか。
それぞれ自分の想い人にだけ挨拶をして自分のクラスに帰って行った。
「は〜、今日も朝からりうらが可愛い!!今日も頑張ろ〜っと」
「よかったな」
「同じく初兎が可愛い」
「はよほとけきて〜まろぼっちなんだよぉ泣き泣き」
「いや、ぼっちではないやろ」
「だってないこもあにきも好きな人おるやん」
「お、おう」
「まろ、ぼっち。understand?」
「ほら、俺らももう席戻ろ〜」
「そやな、後でなまろ」
「ぅーばばい」
*
「なぁなぁりうちゃん、いむちゃんこのクラスかな〜?」
「まろなんかには渡さないもんっ」
「ぅっかわええ…かわええりうちゃん」
今日も今日とてうちの妹が可愛いです。
今日からもう1人妹が増えるん楽しみやわ!
いむちゃんは絶対このクラスに来るってうち信じてる!
あんな変態激重副会長にうちらのかわええいむちゃんは渡さん!
「おはようございます」
先生が挨拶をする。
ここでなんも言わへんかったらうちらの負けや。
心臓が早鐘を打つのがわかる。
(お願いや…!!)
「え〜今日、このクラスに転校生が来ます」
(よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)
「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「どうしましたか、白崎さん」
「っあ、なんでもないです」
嘘やん。嬉しすぎて声に出してもうてた!
「しょうちゃん、どんまい」
「うぅ…でも勝ったで!!」
「今頃まろ死んでるだろうな」
「ぇ、転校生?」
「女の子かな?男の子かな?」
「え〜イケメンだったら嬉しいな」
「いやいや可愛い子だろ」
クラス中で転校生に対する様々な憶測が飛び去っている中、先生に呼ばれ転校生が、いむちゃんが入ってきた。
「はい、こちらがこれからこのクラスで一緒に過ごす水上 ほとけさんです。自己紹介お願いします。」
「水上 ほとけです!北海道から来ました!え〜っと水色とシュークリームが大好きです!これからよろしくお願いします!!」
「えっちょっとまってレベル高くね?」
「可愛い水上さん…」
「イケメンじゃないのは悲しいけど可愛いからおっけーだわ」
「ほとけちゃんってよんでもいいー?」
「もちろん!!」
「きゃーー!!かわいいわ!!」
「これからよろしくね〜!」
(そーやろそーやろいむちゃんかわええやろ!)
まだ初兎もほとけと話したことはないのだが、ほとけが早くも人気者になっていることが自分のことのように誇らしい。
(やっぱまろちゃんが惚れただけあって可愛ええのよ!!あんなやつには渡さんけどな!)
「え〜っとじゃあ水上さんは…」
「あ!はいはいはい!うちの隣においでや!」
「まぁ、丁度席も空いてるので水上さん、白崎さんの隣に座ってください。」
「はーい!」
いむちゃんが歩いてこっちに来る。
「よろしくね!」
「よろしくな〜いむちゃん!」
「えなにそれいむちゃんって呼び方めっちゃ可愛い!!白崎さん下の名前は?」
「初兎やで!」
「じゃあしょーちゃんで!!」
と、今度は後ろからりうちゃんが話しかける。
「ほとけっちよろしくね〜」
「え君可愛い!!名前なんて言うの?よろしくね!!」
「赤羽りうらだよ〜」
「りうちゃん!!りうちゃんめっちゃ可愛い〜天使!」
「いや、天使はいむちゃんやろ」
「うんうん」
「いやいやいや!しょーちゃんとりうちゃんの方が可愛いよ?」
「あ、そういえばいむちゃん、まろちゃんってわかる?」
「??まろ??」
「違うよ、しょーちゃん。蒼海いふって人」
「あ!!いふくん!!え、もしかしていふくんの友達!?」
「そーやで!!いむちゃんのことまろちゃんから聞いとってん!」
「そうそう!ちなみにほとけっちの顔もみたことある」
「え!?がてぃ!?」
「がてぃってなんやねんwほんまやで」
「ほとけっち可愛いな〜って思ってて!だからまろとどっちのクラスにほとけっちが来るかで揉めてたの今朝」
「え、なにそれ嬉しすぎるんですけど!可愛い!!いふくんとクラス一緒だったらな〜って思ってたけどしょーちゃんとりうちゃんと同じクラスだったからオールオッケー!」
「は〜ほんまにかわええな」
「ほとけっちとこれからもっと仲良くなるもんりうら」
「当たり前だよぉ〜!!」
「あの3人が話してると画になるわね」
「やべぇ、あそこしぬほど癒しなんだけど」
「あの3人の中で誰派?」
「俺水上さんちょータイプ。アタックしよっかなぁ」
「俺赤羽さん」
「俺は白崎さんまじ可愛い」
「あの3人ほんと可愛いわ!!私たちが男子から守りましょ」
「そうね!!水上さんどの部活に入るのかしら?」
「確かに!同じ部活にならないかしら」
クラスの皆がいむちゃんとりうちゃんの話をしているのがわかる。ついでにうちもおる?
やっぱりいむちゃん可愛ええからすぐ人気者になってもうたな。
(うちがかわええ妹2人を守らな!)
*
「まろ元気だして〜」
「ほとけと同クラなれんかったもうまろむりしぬ」
「初兎たちのとこ行ってみるか?」
「ほとけにあいたいからほとけ探しに行く…」
あのあと朝礼で転校生の話が出ることはなく、ほとけは違うクラスに転入したことを悟った。
「なんでなの〜ないこたぁぁぁん」
「いやいや、俺に言われてもな…」
「よしよし…」
余りのつらさに泣いてしまいそうだ。
神様がまろに意地悪をする。あんなに可愛いほとけと同じクラスじゃないんだったら誰がほとけのことを守るんや?
男たちの不埒な視線から常に守ることができない現実が辛い。
そうこうしているうちに初兎とりうらのクラスの教室についた。
「初兎おる〜?」
「あっ悠くん!!」
「りうら〜?」
「ないくーん」
「いむちゃんもこっち来いや!!」
「えっ!?僕も!?」
いむちゃん…いむちゃん??
いむちゃんってほとけやんな!?
それにこの声はほとけや!!
「ほとけぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「おわ!いふくんだ!!!」
3日ぶりにほとけに会えたことが嬉しくて抱きつきに行こうとしたら初兎とりうらに阻まれた。
「なに抱きつこうとしてんねん!」
「ほとけっちはりうらとしょーちゃんで守る!」
「ほとけっちセコムじゃん2人」
「「そう!!」」
ないこの言葉に賛同する2人の声が重なった。
「なぁぁぁんで!!まろのほとけ!!」
「え??いふくんのじゃないよ僕!?」
「そーだそーだ!!」
「てか本人の前で堂々と言ったよ今」
「あ!!」
「どうしたんほとけ」
「いや、いふくんじゃなくて」
「がーーーーん」
「あっははははおもろw」
「まろどんまいすぎるw」
人が落ち込んでる様子を見て笑うなんてという非難の意を込めて初兎とりうらを睨んだ。
「お〜怖いわぁ」
「まろが必死になってるの面白いね」
「女の子のこと睨んじゃいけません」
「そーやでまろ」
「うーー!!!」
「あの!!いふくんとしょーちゃんとりうちゃんしか僕名前わかんないんだけど!」
「あ、そやったな」
「俺ら自己紹介まだだったね」
「改めて、百瀬ないこです!この学校の生徒会長やってます。そこのりうらのお兄ちゃんでーす」
「え?」
「違うよほとけっち」
「本当は彼氏です」
「!?」
ほとけがないことりうらの方を3回くらい見た。おもろすぎる。純粋やなほんまに。
「それも違うよほとけっち信じないで!!」
「俺は黄宮 悠佑です。バスケ部部長やってるで」
「悠くんなほんまにバスケうまいんやで!!」
「そんなことないんやけどなw歌と料理が得意でこいつらのアニキやってます」
「アニキ…!!」
「おう?」
「アニキとないちゃんだね!!よろしく!」
「よろしくね〜」
「よろしくな」
「しょーちゃんとりうちゃんといふくんは部活何入ってるの?」
「俺は生徒会副会長」
「え!かっこい〜ね」
ほとけにかっこいいって言われた…!
よっしゃ!と心の中でガッツポーズをする。
「うちはチア部の部長やで」
「りうらは生徒会書記やってます」
「な、なんか皆すごいね?僕なんかと一緒にいていいの…?」
「当たり前やん!!うちいむちゃんのこと大好きやもん!」
「りうらも!」
「まろは言わずもがなやろ!」
「え、うん?」
わかっとらんなこいつたぶん。
にしてもこれだけダイレクトにアタックしてるのに気づいてないとか鈍感にもほどがあるやろ
「いむちゃんも部活決めなな!」
「そうだね〜」
「部活かぁ〜」
「そうや!放課後一緒に部活決めよーや!」
「いいの!?」
「もちろんやで」
「生徒会組は今日仕事があるから帰りに合流だね」
「俺も今日は部活あるからな」
「じゃあうちと2人やな!」
「楽しみ!ありがとうしょーちゃん!」
「じゃあ男3人はまた放課後な〜」
「おう、またな」
「りうらばいばーい」
「ほとけまたね…」
「ばいばーい」
「またね〜!」