TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する

狩り物競争

**********************

俺の名前は倉西雄太。

7人の男女の一人として謎の場所に収集された。

「カリモノ競争をする」と言われて呼び出された。

「カリモノ競争か…」

俺は何度も借り物競走に出場したことがある。だから借り物競走は得意だ。しかし今回のカリモノ競争は何か不信感を抱いていた。司会者が話し始めた。

「今から皆さんには狩り物競争をしていただきます。殺し合いをしていただき、最後の一人が賞金五億を受け取っていただけます。」

そう、カリモノ競争とは狩り物競争のことだったのである。

「なんだよそれ!俺はやらねえぜ!」

参加者の一人が言った。

「伝え忘れていましたが、私に逆らうと即死です。残念ですが、さようなら。」

そいつが死んだ。早くも六人になった。

「皆さんに武器を渡します。」

俺に渡された武器は木の枝だった。勝てるはずがない。だからと言って逃げることも戦わないこともできない。どの道やるしかない。もう、他の五人が戦いを始めている。いや、違う。俺の方に近づいている。俺を集団で攻めようとしているのか?すると次の瞬間、意図していないのに俺の体が動き始めた。強い魔力だった。俺では制御できない。木の枝に攻撃と身を任せることにした。あっという間に四人死んだ残りは一人。俺は何もしていない。そう、死んだのは木の枝のせいだ。一瞬自分が振っているように見えたが木の枝が殺したはずだ。瞬きをする間に最後の一人も死んだ。

「おめでとうございます!あなたが最後の一人です!殺した六人の遺産の五億です。」

**********************

それから一ヶ月が経つ。俺は逮捕された。殺人と窃盗の罪だ。

「何故だ。殺したのは俺ではない。木の枝だ!五億も俺が盗んだのではない!司会者が盗んだはずだ!」

警察は俺の言葉など全く聞き入れなかった。すると、あの時の司会者がやってきた。

「何故俺は捕まらなければならない!俺は何もしていない!お前が悪いんだ!」

俺は言った。

「ふむ。貴方にはやはりそのように見えるのですね。貴方にそう見えても他の人からはそう見えてません。貴方は狩り物競争をする以前の記憶がないのでしょうけれど、まあ、私が消したのだけれどね。貴方は殺した六人から五億を盗んだのです。その復讐で、六人と貴方を呼びました。木の枝が殺したと思ったでしょう?違う、違う。貴方自身の手で殺したのです。理解できるかな?」

あまり理解できない。しかし、いくつか謎が解けた。五人が一斉に俺に向かって攻撃をしようとしたこと。一瞬俺が木の枝を振っているように見えたこと。

**********************

それから三ヶ月が経つ。倉西雄太は死んだ。おそらく自殺と見られるが、血の跡も、首を絞めた跡もない。足元には木の枝だけがあった。倉西雄太は全て謎に包まれた男だ。

この作品はいかがでしたか?

3

コメント

3

ユーザー

めちょおもろくてすこすこ てかまさかの狩り物競走だった🙃

ユーザー

すげぇおもろいっす

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚