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わっしょいカンパニー社長 熾盗
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ご主人
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ゆも
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「じゃあ次は砂のお城対決やな!」
ぷりちゃんが元気よく宣言する。
「切り替え早っ。」
まぜちが呆れたように言う。
「さっき負けたからやろ。」
あっちゃんの一言に、みんなが吹き出した。
「ち、違うし!」
「絶対そうだにょ。」
ちぐが即答する。
「うっ……。」
図星だったらしい。
そんなやり取りをしながら、ぼくたちは砂浜へ移動した。
「ルールどうする?」
ぼくが聞くと、
「チーム戦!」
あっきぃが勢いよく手を挙げた。
「さっきと同じチームでええやろ。」
ぷりちゃんが言う。
ということで、
あっきぃ・ぷりちゃん・あっちゃんチーム
対
けちゃ・ちぐ・まぜちチーム
に決定した。
「よーし!」
あっきぃは早速砂を集め始める。
「で、何作るん?」
まぜちが聞いた。
するとちぐが少し考えてから言う。
「本格的なお城にょ。」
「おぉ!」
ぼくは思わず声を上げた。
「設計図とかあるの?」
「頭の中にあるにょ。」
ちぐが自信ありげに頷く。
一方その頃。
向かい側では。
「でっかいの作るぞぉぉぉ!」
「あっきぃ、それしか考えてへんやろ。」
「バレた!」
ぷりちゃんが頭を抱えていた。
対決スタートから十五分後。
ぼくたちのチームは順調だった。
ちぐが指示を出して、
まぜちが壁を固めて、
ぼくが飾りを作る。
「いい感じ!」
「ここもう少し高くするにょ。」
「了解~!」
かなり立派なお城になっていた。
ところが。
「あははははは!!!」
突然、向こうから笑い声が聞こえる。
見ると。
「あっきぃ。」
まぜちが真顔になった。
「何やってんだあいつ。」
なんとあっきぃは、
お城ではなく巨大な砂山を作っていた。
「お城ちゃうやん!!」
ぷりちゃんのツッコミが砂浜に響く。
「あれ?違う?」
「違う。」
「あれ?」
「違う。」
「あれ?」
「違うに決まっとるやろ!!」
みんな大笑いだった。
その後。
なんとか軌道修正した相手チームも完成へ近づく。
そしてついに。
「完成ーー!!」
両チームのお城が完成した。
ぼくたちのお城は細かい装飾がたくさんついた豪華なお城。
向こうのお城は少し歪だけど、大きくて迫力満点だった。
「どっちもすごいにょ。」
ちぐが嬉しそうに言う。
「せやな。」
ぷりちゃんも頷いた。
勝敗を決めようとしていた、その時だった。
ざぶーん!!
少し大きな波がやって来る。
「あ。」
全員が固まる。
波は容赦なく砂浜を進み、
二つのお城を飲み込んだ。
数秒後。
そこに残っていたのは、
元お城だった砂の山だけだった。
沈黙。
そして。
「あははははは!!」
最初に笑い出したのはあっきぃだった。
気付けば全員笑っていた。
勝敗なんてどうでもよくなってしまった。
せっかく作ったお城はなくなったけど、
みんなで作った時間は消えない。
潮風が吹く。
青空の下、
六人の笑い声はいつまでも続いていた。
コメント
1件
うわあ、めっちゃ楽しそうな回でしたね!笑 特にあっきぃの「お城じゃなくて砂山を作ってる」のくだり、何度も「あれ?」って繰り返すところがツボでした。 そして最後に波で全部流れて、全員で笑い合う ending、いいですよね。勝敗じゃなくて「一緒に作った時間」が宝物って感じがじんわり来ました。 ちぐの本格的なお城も見てみたかったなあ。