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#ボカロ
Ay@
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#創作
こと
133
🍆🦍【卒業】
🦍視点
今日、3月13日は高校の卒業式。
僕たち3年生は、この学校に来るのも
今日で最後だ。
去年や中学の頃まで面倒臭い、とぼんさんと
笑いながら話題になっていた卒業式も、
自分の代になると真剣になる。
そりゃあ節目だもん。
ぼんさんはどう思ってるか分からないけどね。
「3年3組!明石ドズル!」
僕の名前が呼ばれる。
僕は苗字が『あ』から始まるため最初だ。
🦍「はい、っ!」
少し緊張気味で強ばっているのがわかる。
普段緊張はあまりしない方だが、
やはり”最後”となるとこうなるのだろう。
先生に礼をして、壇上に上がる。
広い体育館が一望できて、
知っている親や先生、来賓の方がよく見える。
ふとぼんさんの方を見ると、目が合って
にっこりと微笑んでいる。
まるで『頑張れ』と言っているかのように。
…よく考えてみれば、僕とぼんさんが
出会ったのはこの体育館だった。
【……イラつくんだよ、お前っ!】
1年生の頃だ。
そう言われて蹴飛ばされた体育倉庫の中。
🦍「な、んでッ…、?」
「僕、何かしましたか、っ、、?」
高校でこんなことが起きるのかと、
その時の僕は酷く怯えて反撃もできなかった。
高校はしばらく成績1位をキープしていた。
だけど、それが原因だったんだ。
勉強に自信があったという
いわゆる 一軍男子の背の高い男。
僕はクラスであまり話さなかったし、
そこまでクラス全体に馴染んでもいなかった。
…そこが気に入らなかったんだろう。
【なんでお前なんかが1位なんだよっ!】
と。
言われて殴られ、蹴られ続けた。
その時は友達もおらず、
助けてくれる人もおらずただ暴力を
振るわれていた。
少し自分より背の高い男に胸ぐらを掴まれ、
壁に向かって投げられもした。
その時ずっとかけていた眼鏡も取られ、
床に叩きつけられた。
🦍「…ッ、、、…、」
怖かった。
声が出せなかった。
抵抗できなかった。
せっかくの高校なのに、こんな生活を
送らなくちゃいけないのかと思った。
でも、そこで出会ったのがぼんさんだった。
体育倉庫の空いたドアの前に立っていた。
サングラスをかけた少し不良そうな見た目。
僕は少し体が震えたのを未だに覚えてる。
この人にもなにかされるのか、と。
本当に絶望していた。
でも、違った。
次の瞬間、ぼんさんは男の胸ぐらを掴んだ。
【はぁ、ッ!?離せよっ、!】
🍆「クラスメイトにこんなことしてさ、」
許されると思ってんの?」
【……は、?】
【いや、こいつお前となんの関係が…】
🍆「…友達、だ」
【は、?こいつに友達なんて…ッ】
その瞬間、男は壁に投げつけられた。
【い゙ッ…、】
🍆「二度と顔見せんな。」
【ッ…、、チッ…】
そうして、男は走ってどこかに行った。
でも未だに、僕の体は震えている。
そんな僕に、ぼんさんは話しかけてくれた。
🍆「…大丈夫、?」
そう言って手を差し伸べるぼんさんは、
眩しいほどに輝いて見えた。
その時僕は気づいたんだ。
この人は僕の”ヒーロー”だってことに。
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それからというもの、ぼんさんは
ずっと僕と話してくれるようになった。
いわゆる”友達”というものになった。
僕はそれがどうも嬉しかったみたいで、
ぼんさんに話しかけられては、
朝に会っては目を輝かせて喜んでいた。
そのままぼんさん繋がりで
もっとたくさんの友達もでき、
本当に幸せの絶頂だった。
けど、その幸せは1度脆い糸のように
ぶち、っと千切れてしまった。
…ぼんさんと大喧嘩をしたのだ。
僕とぼんさんは大きく怒鳴り合った。
その途中、僕はぼんさんに胸ぐらを掴まれた。
それは、1度見たことがあった。
僕より少し背の高い人。
怒り狂っていて睨みつけてくる人。
…あの虐めてきたやつだった。
強く力を入れられた時、
僕はあの日を思い出してしまった。
力強く蹴られたこと、
力強く壁に投げられたこと、
力強く殴られたあの記憶が、
頭に流れ込んできてフラッシュバックした 。
🦍「ッぁ…、っ、」
「は、ッ…、はぁっ…、」
胸ぐらを掴まれながら涙が零れた。
🦍「いや、ッだ、…っ、!」
「殴らないで、ッ、蹴らないでッ、!」
虐められていた、思い出したくも無い記憶。
それが、ぼんさんとの喧嘩で巻き上がった。
🍆「っあ…、、」
🦍「ひゅ、ぅっ…、ゲホゲホッ、!」
🍆「ドズ、さッ…、 」
そこで僕は過呼吸を起こした。
そのまま、酸欠で意識を失ったらしい。
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目が覚めた時に1番に目に入ったのは、
保健室のベッドのそばで僕の手を
握っているぼんさんの姿。
🍆「っ、!ドズさん…っ、!」
🦍「…っ、あ…ッ」
体がビクンッ、と震える。
🍆「ッぁ、ごめっ…」
パッと手が離される。
ぼんさんは、今にも泣きそうな表情だ。
僕の手を離したぼんさんは、
少し経った後に少し躊躇し口を開いた。
🍆「…ごめんっっ…、ポロ」
その言葉と同時に、涙がこぼれ落ちる。
🍆「酷いこと言ってッ…グスッ、
しかも酷いことして…ッ、ごめんっ…ポロ」
ボロボロと涙を零しながら、
ぼんさんは僕に謝ってくれた。
きっと、罪悪感に襲われているのだろう。
🦍「僕も、っ…、ごめんなさい…ッ」
でもやっぱり、許すしかなかった。
だって彼は、大切な人だから。
僕を救ってくれた人だから。
それに、
まだ恩返しができてないから。
ぼんさんと僕は仲直りした後、
前以上に仲が深まった。
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あぁ、やっぱり、、
この3年間で、いちばん大切にしてたの、
ぼんさんだったんだな。
僕は、校長先生から笑顔で卒業証書を
受け取り、ぼんさんに微笑み返した。
コメント
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🍆さん…!