この作品はいかがでしたか?
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.. ❤️
目が覚めると俺は白い天井に身体が向いていた。
目を何度か瞬かせ、さっきまでのことを思い出す。
ダンスのMV撮影中に倒れて、それで…?
それ以上の記憶がない。
きっと、病院に運ばれて、今に至ってるんだと思う。
とりあえず起きようと、ゆっくり腕を動かし、かけてある布団をおしのけた。
と、同時に、俺の腕に誰かの寝息がかかった。
視線を向けるとそこには、大切な人が腕を乗せて寝ていた。
💙「…んぅ、りょ、たぁ…?」
「…! 涼太、っ、起きたっ、?わかる、?」
俺が動いたせいで翔太を起こしてしまった。
翔太は起きるなり俺にそう問いかけてきて、不安そうな顔を此方に向けた。
長い時間眠っていたのか、声が出にくくなっていた俺は、手でオッケーサインを作り翔太に見せた。
💙「ょ、かったぁ…っ、」
その場に座り込む翔太。
その頭を撫でると翔太は耳を赤くした。
ガラ
💗「たっだいまーっ!!」
💚「こら佐久間、うるさ、、舘さんっ!」
🧡「舘ぇ〜!!よかったぁ、心配したんやでっ、?」
病室のドアが空いたかと思えば
一瞬で病室が明るさに包まれた。
俺は阿部から貰った水を飲み、何があったかを詳しく聞いた。
大体の展開は予想と合っていて、倒れた後すぐに搬送されたらしい。
❤️「心配かけちゃってごめんね、」
💚「も ~ 、謝るの禁止!」
💗「そうそう!」
🧡「体調はだいじょーぶなんっ?」
❤️「ん、もうだいじょー…」
ガララ
そう言いかけた時、ドアが空き看護師さんが俺に検査を促した。
大丈夫ではあると思うが、念の為ね。
俺は少し看護師さんに待ってもらい、4人に言う。
❤️「…ほら、もう俺大丈夫だから、みんな帰っておいて!」
🧡「ぇ、でも……、」
❤️「ふふ、ありがとね、でも何も無いと思うし、実際元気だし?笑」
💚「…、舘さんが言うならしょうがないね、」
💗「何かあったら連絡するんだよっ?!」
❤️「わかってる笑 …ありがと。笑」
4人が了承してくれて、少し安心した。
もうこれ以上、心配なんてかけたくなかったから。
本当は…
さっきからほんのちょっとだけ、
頭が痛くて。
クラクラする感じで。
でも、きっと、いや絶対大した事ないから。
4人の帰宅準備が完了したと同時に、俺はみんなに病室を送り出してもらった。
その後振り返ると、4人が順番に病室から出ていくのが見えた。
そしてまた、俺も歩き出す。
診察室に着く。
俺は寝台に寝転び、検査終了までじっとしていた。
機械音。
時々する、先生たちの声。
俺の心音。
何もあるはずないと信じていたのに。
俺の鼓動は加速していた。
検査が終わり、別室で先生の話を聞くことになった。
俺は立ち上がり、移動した。
部屋に着くと椅子に座るよう促され支持に従う。
目の前の椅子に座った先生が深刻そうな顔で此方を見つめた。
❤️「せ、んせ、……?」
嫌な予感がした。
大人のこんなにも真剣な顔を久しぶりに見たから。
先生「……宮舘さん、落ち着いて聞いて下さいね」
み「っ…はい、」
俺は先生から話を聞いた。
❤️「ありがとうございました」
俺は話が終わると診察室を出て病室へと向かった。
気づけば部屋の前にいて、ドアを開く。
ガラ
俺より先に言葉を発したのは
俺の何より大事な人だった。
💙「ぁ、りょーた、ごめん、やっぱ俺だけ残って……、」
翔太の言葉が途切れる。
翔太は俺の顔を見て何か戸惑っているように見えた。
…無理もないだろう。
💙「りょ、うた…? なんで、なんで泣いて…、」
俺は泣いていた。
きっと俺の顔は涙でぐちゃぐちゃだったろう。
俺はその場に座り込んでしまった。
💙「涼太、?どうし…」
❤️「…翔太、、っ、俺……、」
途切れ途切れの言葉に耳を傾けてくれる翔太。
真剣な顔を見てますます涙が零れる。
❤️「…、病気、だって、」
ごめん
弱くてごめん
惨めなところ、見せてごめん
俺は翔太の腕の中で泣いた。
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
💞 💬 +👤 よろしくお願いします 🍭🦄
次回 ➸ 4
コメント
4件
くっ、、、、涼太、、、、、翔太、、、、