※この作品はフィクションであり、この作品に出てくるような事実はありません。
※この作品と御本人様たちは一切関係ありません。
※年齢操作があります。苦手な方はこの作品を読むことを、おすすめしません。
※検索避けのため、伏せ字を使用しています。ご理解、よろしくお願いいたします。
※グロ表現あり⚠️
kn視点
小さい頃から『こいつ』との違いは少し感じていた。
俺は、自分さえよければ他の人は何でも良かった。
でも『こいつ』は、
自分だけじゃなく周りの人の幸せさえ願った。
多分、心がきれいなんやろうなぁ。
もし俺が『こいつ』の兄じゃなかったら、
『こいつ』はもっときれいだったんじゃないか。
いや、逆にきれいすぎると、
辛いもんが多くなるのか。
じゃあ、これでよかったんか。
なぁ、
kn 「syp。 」
俺がemとciを捕まえたあと、
tnからsypが逃走に加担したと聞いた。
tnにはしてほしい仕事があるから
来てほしいと言われ、 地下に来た。
そこには手足を縛られ、椅子に座らされていて、
気絶したsypがいた。
tn 「こいつの罪はさっきも話した通り、
逃走への協力だ。
お前にしてほしい仕事はsypに
『記憶をなくしてもう一度ciの教育係をやる』か、
『死ぬ』か、
どっちがいいか聞いてほしい。」
kn 「わ、わかりました,,,。
でも、なんで俺なんすか,,,?」
tn 「まぁー、身内だけしか話せないこともあるだろ?
それを聞いてほしいんや。
俺がいくら聞いても、答えんから。」
kn 「は、 はぁ。」
こいつら良いときにだけ『身内』とかいう
言葉使いやがって。
しかもこれ、多分俺試されてんな。
はぁー、めんどくせ。
tn 「じゃ、俺は部屋の外に出とくから、
よろしくな。」
″ パタン ″
kn ″ ドスッ ″
「はぁ〜,,,。
ほんまなんでこんなことしたんや。」
久しぶりに見るsypの顔。
,,,。
こいつも成長したんやな。
俺の後ろを必死についてくるsypを思い出す。
父さんと母さん、元気かなぁ。
また4人で暮らしたいなぁ。
ま、もう戻れんけど。
syp 「ん、ん,,,。」
kn 「お、起きたか。」
syp 「ci、ciは,,,??」
kn 「,,,,,ciは、捕まったで。」
syp 「え、?な、なんで」
kn 「なんでって。
そういう命令だったから。」
syp 「あんたが,,,捕まえたんすか?」
kn 「,,,すまん。」
syp 「ッッ!!ッ~~~~~,,,。
守れな、かった,,,。
ごめん、ごめん、ci,,, 」
kn 「,,,ごめん。」
syp 「,,,別に、いいですよ。
こんなクソみたいな環境にいたら、
思考も腐りますもんね。 」
kn 「,,,。
なぁ、なんで,,,」
syp 「なんで同情するのかっていう話ですか?
それ、さっきもtnさんにも話しましたって。
ciがかわいくて、愛おしくて、
ただ、守りたかっただけです。」
確かに、このイカれた研究所にいたら、
過剰にそういう感情が強くなってしまう。
他の奴らも、仕事とか、過去の自分の過ちとかに
執着してるやつらばっかだ。
そういう奴らを見ると、疑問に思うことがある。
kn 「,,,なぁ、syp。」
syp 「なんすか?」
kn 「ここがイカれてんのか、
俺らがイカれてんのか、
どっちなんやろうなぁ。」
syp 「さぁ、?
多分、もう、全部イカれてんすよ。」
kn 「そうだよな。
じゃあ、イカれてんなら仕方ないよな。」
syp 「??」
kn 「syp。
お前はこれから、記憶をなくしたフリをして
ciの教育係を続けろ。」
syp 「え?どういうことっすか?」
kn 「死にたくないやろ?」
syp 「死にたくは、ないっすよ、そりゃ。」
kn 「俺がここに来た理由。
tnに聞けって言われたんや。
記憶をなくして、ciの教育係を続けるか、
死ぬか。
記憶をなくす注射だってもらってる。
でも、イカれてんなら仕方ないよな笑 」
syp 「でも、ciを守れなかった。
そんな俺に、もう一度ciに関わるなんて,,,。
それに、これがバレたらknさんが,,,。」
kn 「なぁsyp。
人間はなにかに縋り付いてなきゃ、
行きていけないんやで。
それが、何であっても誰にもやめろなんて
言われる筋合いはない。」
syp 「,,,knさん,,,。
ありがとうございます。 」
kn 「おう、今度は俺に捕まらんようにしっかり教育しとけよ。
あ、あと。
このことがバレることはないで。
こうすりゃ、完全犯罪。
お前が何も言わなきゃな。」
″ プス ″
俺はtnからもらった注射を自分に刺した。
syp 「knさん!?なにしてんすか!?!?」″ ギシッ!! ″
kn 「tnは、するどいからなぁ。
中身使ってなかったらバレてまう。
あと、お前に兄らしいこと、
なに一つできなかったから。
お前は成長してたのに、
俺は、何も成長してなかったな、笑」
syp 「なにいってんすか!!??
knさんは!いてくれるだけでッ! 」″ ポロポロ ″
kn 「,,,そうか!!笑」″ ニカッ! ″
そして、俺は意識を手放した。
sha視点
gr 「聞くけど、会っていいんだな?」
そういうgrの目には
得体の知れない恐ろしさがあった。
それに少しビビったが、
今はとにかく母さんに会いたい。
sha.ut 「,,,?おう。」
gr 「じゃあ、ついてこい。
rbrとzmもな。」
rbr.zm 「はい。 」
そして俺達は歩き始めた。
さっきのgrの言葉が頭から離れなくて
怖かったが、
またutが手を繋いでくれた。
その手は温かく、少し安心できた。
エレベーターに乗って、多分、最上階。
そこはいっそう真っ白で、
簡素であった。
長いまっすぐの廊下の先には
いかにも厳重そうな扉があった。
grがそこに手をかざすと、
その扉は重そうな音をだして開き、
その先の部屋の内装が明らかになった。
その部屋は真っ白なライトに照らされ眩しく、
目が慣れるまで少し時間がかかった。
目が慣れて初めてその部屋を把握できた。
天井はドーム状に高く、
天井からはなにか管ようなものが
ぶら下がっていた。
その管の先を見ると、
真ん中の『なにか』が入っている
ショーケースにつながっていた。
床はとても広いが、
そのショーケース以外は何も置かれていない。
そして、俺達は『それ』に近づく。
近づいていくたびに、『なにか』が見えてくる。
その異様な雰囲気を放つショーケースの中には
sha.ut 「,,,え、?」
gr 「どうした?
お前らがずっと会いたがっていた母だぞ。 」
ut 「う、そだ,,,。うそだ、!うそだ!!うそだ!!!
そんな、わけ,,,」
utは崩れ落ちた。
でも俺も、立っているのが精一杯なほど、
目の前のものが信じられなかった。
sha 「な、んで,,,。
『これ』は、母さんなんかじゃない,,,!」
gr 「だから君たちの母だと言っているだろう。
その『心臓』は、
お前たちの『母さん』なんだよ。」
grが言う『母の心臓』はまだ、
ドクドクと脈打っている。
ut 「うぅッ,,,ボロボロ)」
sha 「ウプッ,,,!お、おぇ,,,」
俺は慌てて口に手を当てて、
胃から出てくるものを必死に抑える。
sha 「ハァ,,,ハァ,,,。
な、なんでだよぉ,,,」″ボロボ
gr 「なんで、か。
まぁ、簡単に言うと、
お前たちの母は最初は研究所にいたんだ。
だから、然るべき場所に戻っただけだな。」
sha 「は,,,??」
こいつの言ってることは意味がわからない。
どうして母さんがこんな姿にならなきゃいけないんだ。
どうして,,,
sha 「どうして、
俺達はこんなことされなきゃいけないんや,,,。
どうして、母さんは,,,!」
gr 「これが世界で生きる君たちの役割だからだ。
選ばれたんだ、君たちは。
悲しむことじゃない、
よろこぶべきことなんだ!」
ut 「もう、分かった,,,。
もう、やめてくれ,,,。
僕達を解放してくれ,,,。
おねがい,,,
おねがいします,,,。」
sha 「ut,,,。」
gr 「解放されるかされないかは
君たち次第じゃないか?
一番楽になる方法を教えてやる。
それは、抗うことをやめることだ。
自分の運命を受け入れることだ。
自国に貢献できることを誇りに思え。」
ut 「ッッ~~!
貢献なんて、こんなことならしたくない!」
gr 「なぜだ。
自国に貢献することが我々国民の幸せじゃないか。」
sha 「幸せ,,,?
俺らの幸せは、家族で過ごすことだ!!」
gr 「はぁ,,,。
らちが明かないな。
私は君たちの意見を否定するつもりはないが、
ここでは私のほうが上だ。
私に従ってもらおう。
rbr、zm。」
grがrbrとzmの名前を呼ぶと、
2人は俺達を襲ってきた。
でも、これにはもう慣れた。
俺達の方が1テンポ早い。
″ヒュン″
sha 「おわッ!?」
目の前に銀色の鋭利なものが横切った。
sha 「!!ut後ろ! 」
ut ″スッ″
zm ″ブォン!!″「チッ,,,」
お互い、連携をとりながら回避していく。
それに合わせて、rbrとzmは何も言わず
息を合わせ攻撃してくる。
その攻防を何回も、繰り返す。
sha.ut 「ハァ,,,ハァ,,,」
rbr,zm 「ハァ,,,ハァ,,,」
お互いに体力の限界がきている。
どうしよう、逃げるか。
でも、母さん,,,。
gr 「だから言っているだろう。
諦めたほうが楽だって。」
ut 「うる、せぇー,,,。
僕は、諦めた方が、辛い,,,。」″ヒュッ″
rbr ″ヒュン!!″
gr 「,,,。
プルルル)あ、もしもしtn?
こっちももうすぐで終わりそうなんだけどな、
なかなかきまらなくて。
これ、どうする?
皆殺しにした方が早いかもな。」
sha.ut.rbr.zm 「!?」
みんな、一気にピリつく。
grも警戒しなきゃ。
そう思いrbrとzmから少し意識をずらした瞬間、
不意をつかれた。
zmが、俺を床に押し倒し
ナイフが顔をかすり、床に突き刺さる。
sha 「ハッ,,,ハッ,,,」″ドクン ドクン″
今まで生きていて、
こんなに自分の鼓動を感じたことはない。
zm 「ut、諦めろ。もう、おしまいだ。」
ut 「ハッ,,,ハッ,,,」
utは立ち尽くす。
そしてrbrに押さえつけられた。
sha 「ごめん,,,ごめん、utぅ,,,。」″ボロボロ″
gr 「よくやった、rbr、zm。
やっぱ、『優秀』だ。
そして、utとsha。
これからもよろしくな。」
grのその不気味な笑顔と、
母さんの心臓を最後にzmに何かを刺され、
意識が遠のく。
最後に聞いたのはzmの「ごめんな。」だった。
同情すんなら、助けてや,,,。
出すの遅れてしまってほんとにごめんなさい😭
作者の部活や体調不良などで遅れてしまいました🥲
言い訳ごめんなさい。
あと、納得がいかなくて何回も書き直したので
コメントくれると嬉しいです🥹
脱走編が終わりましたね,,,!
次回からは少し先のこと書いていくので、
楽しみにしていただけると嬉しいです🫠
ほんとにほんとの最後に近づいっています!
最後まで楽しんでいただけると嬉しいです🙂↕️💗
コメント
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戦闘シーン、見てるだけでハラハラしました! 次回も楽しみに待ってます!!