じーわ、じーわ、じーわ、じーわ……。
うだるような暑さに包まれた教室。大きく開け放たれた窓からは、一切風は吹きこまず、逆に暑苦しい蝉の鳴き声だけが聞こえてくる。
エアコンはおろか、扇風機すらない教室には、ひっきりなしに下敷きであおぐぺこぺこ、という音が響いていた。
「まったく、夏の教室って殺人的だな……」
「なにも、こんな日に、二クラス合同で話し合いなんかしなくてもいいのにな……」
すぐ隣に座っていた信二が、声をひそめた。
現在、五年二組の教室では、一組と合同で学芸会の話し合いが行われていた。いくら子どもとはいえ、一教室に六〇人も集まるとさすがに息苦しくもなる。
――本当、よくこんな過酷な環境を我慢してたよな……。
ため息交じりに辺りを見回すと、みな、転生者たちは辟易した表情を浮かべていた。
そんな中、ふいに進夢の視界に、一人の少女の姿が映った。
まるで*************************
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