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学年一の優等生様には

才能がないらしい。



# prsk夢小説注意


# 魔法学園パロ



1126

________



「__よって、更に強い水の魔法を

使うことにより、火の魔法を

打ち消すことが出来る。そして

これを利用したのが…」


「じゃあここを朝比奈。これを

利用したのが何かを答えろ。」


「はい。消化活動です。」


「正解だ。朝比奈は出来がいいな。」


「そんな事ないですよ。

でも、ありがとうございます。」



歴史の授業開始から約20分弱。


今日も私は、授業の問題に当てられ、


その問題に正解する、という

単純作業を繰り返していた。


席に戻れば、


「朝比奈ちゃん、すごいね。」

「朝比奈さんって、頭良いよね」


近くの席の子達がそう言ってくる。


「えっ、そんなことないよ。

でも、ありがとう。」


私が微笑むのもセットで、


いつも、毎日繰り返してる。





『魔法祭での、ゴミ処理を

お願いしたいんです。』



( …魔法祭での、ゴミ処理か。)


別に、嫌では無かった。


でも、私にも魔法祭でやることがある。


魔法で出し物を作ったり、


宣伝チラシを街に配りに行く。


それが終わったら接客で、


やる時間はない。


( あ…でも、間に10分休憩があったはず )


( それを利用して、地下に行って、

ゴミ処理すれば何とか間に合うかも )


( 地下へはそんなに遠くはない。

みんなに言って、間に行けば行ける )



そう考え、私は後で

生徒会室へ向かうことを決めた。






「_そして、人類には誰しも

少なからず、”魔力”がある事が判明した。」


「魔力がある事が分かった当時、

とある事件が多発していた。それは何か。」


「はーい。」


僕が挙手をすると、


「白月さん。」


青髪のショートカットがよく似合っている、

学習委員会委員長の

桐谷遥さんが僕を当てた。


「魔力が多くなる時期の子供…6歳から

18歳に渡る広い範囲の子供が、

誘拐・拉致・殺害等の被害に遭った。」


「正解。けど正しくは6歳半からだよ。」


「あ、忘れてた。」


たった6ヶ月で、何が変わるんだろうと

いつも思いつつ、

僕は教科書のページを捲る。


歴史はちょっと苦手なんだよな。


「じゃあその被害に遭った子供の人数は?」


「はい。」


「星乃さん。」


次の問題で当てられたのは、

星乃さんだった。


「えっと…約12万人です」


「正解。」



「_もう二度とこんな被害に遭う

子供を作ってはいけないと思った政府は、」


「なんという政策・法律を考案したか。」


「はいはいっ!」


「鳳さん。」


「あたし達みたいに、学園に入学させた!」


「…鳳さん。『方法』じゃなくて

その方法の『名前』だよ。」


「あっ!えーと、政策が『学園入学政策』、

法律が『誘拐罪』です!」


「正解。」


「やった!」


キーンコーン カーンコーン。


ちょうどその時、チャイムが鳴った。


「じゃあ今日はこれで終わろうか。」


ぱたんと教科書を閉じ、

黒板消しを持った。


「次は…実技だから、

準備したら実技教室かな。」


そう時間割を見ながら桐谷さんは呟いた。




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