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「鰄郎さん、これは推測だが、最初から私を狙って声を掛けましたか…」
「うん、そうだ、それはさすがに分かってしまったか」
突然、治の雰囲気が一変した
「あなたは何か、特殊な力を持っている…
そして、どこか権力のある組織に属していますか…」
「!」
何故そこまで推測できるのか、鰄郎は全く分からなかった
「権力のある組織に属しているかという
問はまだ分かるが、特殊な力とは…なんなのかな?」
「縁郎さんと揉み合いになったでしょう?
俺にはわかる、あの人は卑怯な人間だ、
真っ向から殺すはずがない」
…
「そこまで知っちゃうか」
「それに、あなたはその勝負に勝った
どんな能力を使ったんだ」
すると、鰄郎はため息をついた
「はぁ、わかったよ、全部話すよ」
「俺は可能道力組織ってとこに入っててね…
そこの幹部だ、で、能力の話だが、それは
できない」
「なぜ」
「誰かが盗聴しているかもしれないだろう、
能力が知られると後々面倒なんだよ」
「それが知れたのはいいですが、なぜ俺を?」
「あぁ、それはね、時織治君、君をスカウトするためだよ」
治は驚いた
「え、なぜこんな自分を?特化した能力
は特に」
「君の高校時代の友人から話を聞いたよ
、「あいつの勘は異常だ」ってね」
俺は、そんなに勘が鋭かったか…全く自覚が
ない
時織治 高校2年生
「なぁ治、このホラー小説、読んだか?」
友人の堀北九折が差し出してきたのは
最近、怖いと噂されるホラー小説だった
「いや、興味はあるけど、読んではないな」
「そっかー、今、殺人事件が起きてメンバー
同士が誰かって争っている場面なんだよ」
その時、治の表情と雰囲気が少し変わった
「なぁ、犯人こいつじゃないか?」
「え、お前わかるのかよ」
「いや、勘だけど…」
「まぁ、これの続きは明後日分かるからな」
そこからか、九折は治の才能に気づき始めた
だからか、よく推理小説を持ってくるように
なったのは
明後日になり、犯人が公開された
「おい治、お前の予想的中したじゃねーか!」
「うそ!」
俺は心底驚いたよ、犯人を当てられるなんて
「確かに、そのような思い出はありますが…
それだけで?」
「1度、俺もそのホラー小説を読んで、推理
してみたんだ、だけど全く犯人が分からない
俺は組織の中でも、まぁまぁ頭のキレる方
だったのに…」
治と鰄郎が話していると、誰かが叫んだ
「おい!!!鰄郎!」
「あぁ、咲香乃君か」
「急にどっか行ったと思ったらこんなとこに
…て、この少年は誰だ?」
「あぁ、あの人だよ」
「ん?あぁ!お前か!噂の時織治か!」
「えぇ!?なんで俺の名前を」
「だって、可能道力組では結構有名な方
だぞ」
「本当ですか…」
すると、いきなり鰄郎が言った
「あ、ごめん!トイレ!」
「あぁ!?仕事前に行っとけ!」
「ごめんごめん!あとは任せるよ!」
坂田敦は、騒ぎを聞いてその場所へ向かった
「…!、あれは時織治…高羽さん…奴は今
大勢に囲まれていて、暗殺は不可能だ、
人気の少ないところへ連れ込みます」
坂田敦は、とん、と肩をつつかれた
「えっ」
「治君に何か用かな?」
「いえ、何も、騒ぎがあったので気になって
ここへ来ました」
「ふーん、そうかい」
「はい」
「いいかい?坂田君、人生、嘘をついて
得すること、損することは色々と存在
する、だが、これは損するほうだ
君の人生、最大のね」
「クソ…」
坂田敦はその場から逃げ出した
「逃がすわけないじゃん」
鰄郎は坂田を追った
…
「高羽さん、まずいです!可能道力組幹部
の鰄郎に目をつけられました」
「そうか、生き残ってみせろよ」
「ちょ!高羽さん!?」
「あぁ、いた、こんな人気の少ないところで
何をする気かな?」
坂田敦は覚悟を決めた、死ぬ覚悟と、戦う覚悟だ
(俺自身も、そこまで雑魚じゃない、時間
稼ぎくらいにはなるか…)
「あんたの能力は、クロネア内でも議論
されている…今日生きて、お前の能力の情報をバラまいてやる…」
「まず生きて帰ってこれるかな?君程度の人間がさ」
「分かった、見せてやるよ、クロネア元幹部
で全線張ってた俺の能力…」
「あぁ、そうするといいさ」