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ある日、いつもの様に
仕事終わりにマネージャーの車を、目黒と2人で待っていた…
「………」
そこで偶然…渡辺は、無防備な目黒の片手が目に入る…
情緒不安定になっていた渡辺は
その手に触れてみたくて、ソッと手を伸ばすが…
その手に触れた次の瞬間…
「!」
目黒が、こちらにカメラを向けている
パパラッチの存在に、ハッと気付いた…
「!」
目黒は、慌ててその手を払い…
何故か渡辺から少し離れた場所に立つ
しかし、カメラに気付いていない渡辺は
拒まれたのだと誤解した…
車に乗り込んだ渡辺は、無言のままで俯いて
『きっと目黒も、心の何処かで…自分の事を、面倒だと思っているに違いない…』
そう、思い詰める様になっていた
今の自分といる、という事は…
目黒にとって、マイナスでしかないと言う事に
気付いではいたが、考えない様にしてしまっていた…
『もう、そろそろ…潮時かもしれないな…』
甘えもずっと続けていると、だだの我儘に見えて来る…
事務所に着いたら、切り出そうと
渡辺は、1人静かに…覚悟を決めた
「ねぇ翔太君…」
目黒が先程の自分の行いを
説明しようと、声を掛けるが…
「俺も目黒に話が、あるんだ…」
切なそうな顔をして、渡辺がそう切り出した…
「あのさ、目黒…俺達やっぱり…」
最後の別れが、こんなだなんで…
一体誰が予想出来ただろうか
「もう、わかっ……んっ!…やぁ…目黒っ!」
【別れよう】そう言葉に出そうとすると
途中で目黒が抱き寄せて来て…
強引に、その唇を奪われた