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黄昏時の湘南、江の島海岸街路灯と車のライトで国道を彩る。
家族づれなどが帰宅の準備をし寄合う恋人、必死にナンパする男それについていく女、こんな光景未来にはない。
「いつまでって何のこと?💦」
「ここの人じゃないでしょ?」
「あなた言いたいことははっきり言いなさいよ」
「肌白いし1人きり出し、外人みたいな名前だしあんたの存在が違和感だらけ」
なんだ未来人だと気づかれた訳じゃないのね。あせった💦
「えっと、その」何か都合のよい作り話を考える。
「まぁいいや、まだ島行けるから島いこうか」
岬はスタスタ歩いていく。
「ちょっとまって!」なんで着いていっちゃうんだろ、完全にあの男のペース。慣れないヒール、まず未来では地面を歩くと言う行為が少ない。
かなり歩きづらく追いつけない。
岬は振り向き、近寄ってくる。
「ここのベルトが合ってないから、脱そうになるんだょ。面白いねあんた、自分のヒールでしょ」
岬はひざまつきヒールのベルトを調整した。岬は上目遣いで「これでOK」
何このイケメンの上目遣い。。。キュンとしちゃうじゃないの。
「あんたおもしれーな、子供みたい」
海岸から島までの橋をゆっくり歩いてゆく。
「あなたは地元の人?」アリシア
「鎌倉の方だけど、地元といえば地元かな」
この時代の人ってデバイスもいじらないし、マップとか、ネットもなく、私の時代の人と雰囲気がまったく違う。たた何もしないで歩いている人でなんかかっこよく見えるな。
私はメモ帳を取り出しメモする。(この時代の男性はなにも。。。。よしっ!)
「ここを上がったところが江の島神社、行ってみる?」
「うっうん。。」この返事以外何がある。
広くはない石畳の坂道、古風な店が両側に立ち並ぶ。
これってこの時代のデート?結局ナンパされたってこと?この岬って子も悪い人じゃなさそうだし一日くらいいいか、取材のネタにもなるし。
「大丈夫?」
「なに?」
「足だよ」
「大丈夫」
「痛くなったら言えよ」
何なのよ、なんか優しく感じてしまう。すごい悔しいぃぃ。
山頂付近の神社が見えて来た。
「確かこっちかな」
岬は神社の脇の茂みに入っていった。
「こっちこっち、きて!」
「うわわー」アリシア
西浜海岸が一望できる絶景がみえる。1mくらいのフェンス越しに見える景色。
「あれ何?」アリシアの指差すほうに
数十個の南京錠がフェンスにかかっている。
「これ湘南平を真似してるんだよ」
「湘南平?」
「こんな増えたんだ、すげぇ」
「17歳の時、お祭りでここに来て、彼女とここ見つけてさ、湘南平の真似してつけた。久しぶりにきたらみんな賛同して増えてるし、ちょっとびっくり」
「湘南平に同じような景色とフェンスがあって恋人と南京錠かけると幸せになるって迷信があってね」
「そうなんだ」元カノとの思い出めぐりか?今独り身ならやっぱ迷信ね(笑)
「その子とは、何で別れたの?」
「えっまだ付き合ってるよ」
ガァーーん 勝手に元カノとの想像していた私。。。してやられた気分。
もしかして、この男が私に気があるから島に誘ったって思い込んでのぼせていた私がバカだったの😰
「そうなんだ💦」
この関係なんなのただの友達?さっきあったばっかだし友達でもない。
ていうか。そもそも、この時代の人と関係を持つことが規律違反!アリシア正気になって!
妄想力豊かなアリシアであった。
「あんたは、彼氏いないの?」
実際はいないけどなんて答えよう。。。
(モジモジ)
「別に言いたくなければ言わなければいい。」
「いないわよ」何よその目は、そんな目でなんで見るのよ。 確かにイケメンだから、ついて来ちゃったけど、それだけよ、それ以上はないわよ。
憐れみなんていらわないわよ。
「結構可愛いのに以外、下に降りて、磯焼き食べよっか」岬
イヤイヤ、思わせぶりのセリフのあとに磯焼きはないでしょ、マジわかんない。んーもう😭
「うん」
「あいた、、、」ヒールのせいで靴連れがひどくなってる。
「足痛いの?」
「うん」
「仕方ない、下までおんぶだ」
何なのよ、そっけなかったり、優しかったり、彼女いたり。ふざけないでよ。
けどこの大きな背中って落ち着く。
うぇーぃ違う!規約違反で終身刑になっちゃう。冷静になるんだ!なにやってるアリシア!