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「何の目的でここに来たの?」
明らかに殺気を出しながら海晴は蒼空にそう問い詰めた。
「僕は、アマゾンの現状を世界に知らせて、アマゾンを護りたいんです。その為には、アマゾンのことをもっと知らなければなりません!だからここに来ました!」
そんな海晴の殺気に気付かないほど蒼空は鈍感だ。ただ何と無く馬鹿なことを言うと大変な事になりそうな気がしたから、ピシッと背を伸ばしてそう言ったのだ。
「本心みたいだよ」
柚杏はいつの間にか笑い転げるのを終了し、真顔で海晴に耳打ちした。
「、、、、、、明日かな、ポロロッカが来る。お前、迷子だろ?ついて来いよ」
少し悩んでから、海晴はそう言った。
又、蒼空は一つ、深呼吸をした。
「分かりました」
コクリと首を縦に振り、そう希望に満ち溢れた声と目で答えた。
「あの、取り敢えず、自己紹介したいんだけど」
またまた、そっと蒼空は二人にそう話しかけた。
「進みながらな」
相変わらず進行方向を向いたまま、海晴はそう言った。
これでも彼なりに少しは優しくしているようだ。本当はダッシュのはずなのに、早足程度のスピードで進んでいるのだから。これは勿論、柚杏もだ。
「まずは言い出しっぺの僕から。僕は日本国出身の沢村蒼空って言います。あ、因みに、蒼空が名前です。昔から自然豊かな田舎で暮らしてて、大人になってもずっと自然が大好きです。特に、キノコが好きです!」
目がいつも以上に輝いていた。眩しすぎるほどに。