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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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僕は水族館に1度も行ったことがないので館内に入るとアニメやドラマで見た光景がそこにあった。

少し薄暗い部屋の中でライトに照らされ魚たちが泳いでいる。

はじめての光景に胸がドキドキした。

「おぉ!」

つい大きな声が出てしまい、周りを見渡すと夢彩がクスクスと横で笑っていた。

見慣れない光景に感動して子供のように大きな声を上げた自分がとても恥ずかしかった。

あまりの恥ずかしさに自分の顔は紅潮していただろうが館内が暗いため、幸夢彩にはばれていないようだった。

「じゃぁいこ!」

入ってすぐの光景に感動していると、夢彩が僕の手を取り統轄する。

画像 本当は男の僕の役目なんじゃないかと思いつつも僕の手を引く彼女の笑顔を見ていると、そんな考えはどうでもよくなった。

そのまま魚たちを見ているうちに刻々と時間は過ぎ、あっという間にイルカショーの時間になっていた。

イルカショーを開始10分前のアナウンスが館内に響く。

子供連れの家族や、恋人たちが一斉にイルカショーが行われる場所へと向かっていく。

「僕たちも行こうか」

「うん!イルカショー初めてなんだ!とても楽しみ!」

今度は僕が彼女の手を取りイルカショーがある場所へと統轄する。

自ら女の子の手を握ると言う状況に僕の顔はとても紅潮していた。

やはり気付かれる事はなく、握った手が汗ばんでないかを心配する中イルカショーの場所へとたどり着いた。

「これ着るのかな?」

「そうみたいだね」

「イルカショーってそんなに濡れるのかな」

「わからないけど一応着ておこうか」

入り口に置いてあった無料貸し出しのレインコートを手に取り、1着を夢彩へ渡す。

ありがとうと言ってレインコートを受け取る彼女、もう1着を取ろうと手を伸ばすとレインコートがもうなかった。

「あ、これ最後の1着だった?」

「そうみたいだね」

「和人が着る?」

「大丈夫だよ、夢彩が着て!」

「わかった!ありがと!」

声のトーンとは裏腹に少し心配そうにレインコートを着る彼女。

準備が整った彼女の手を取り、空いている席へと向かっていく。

君に尽くしていいですか?

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