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ねぇ、オベロン
あなたにどうしても、伝えたいことがあったの。
ダ・ヴィンチ「ではマスター、準備はいいかな?
」
『はいっ!ダ・ヴィンチちゃん!私はいつでも準備OKだよ!』
ダ・ヴィンチ「うん!いい返事だ、
では始めようか!!!」
カルデアの英霊召喚の儀式。
マスター(私)が、人理修復に協力してくれるサーヴァントを呼び寄せる儀式。
私が望むサーヴァントは____
ファンファンファンファン!
ネモ「緊急事態緊急事態発生だよぉ〜
どうしよう〜〜船が異常な霊気を検出とあるけど!?!?」
ダ・ヴィンチ「なんだ!?霊基が暴走している!?
美妃ちゃん!君は
一体誰を呼び寄せたんだ!?」
鳴り響く警報音、
パニックで走り回るネモたち。
召喚の陣に
黒い、
黒い霊気を纏う____
「……なんだこれ。
なんだってこんなコトになっている……?」
ああ____
やっと____
『オベ…..ロン…』
ダ・ヴィンチ「ま…まさかヴォーティガーン!?
美妃ちゃんが望んだのかい!?」
『そうだよ、ダ・ヴィンチちゃん』
ダ・ヴィンチ「これはまた…とんだサーヴァントがここカルデアに召喚されてしまったね…
くれぐれも彼には気をつけるんだよ?
別霊基…?とはいえ、彼は君を裏切った張本人なのだから」
そう言って、
頭を抱えながら部屋を出ていくダ・ヴィンチちゃん。
オベロン、ヴォーティガーン。
アヴァロンで、アルトリア達と一緒に旅して
一緒に鐘を鳴らし
一緒に世界を____
…滅ぼした。
…滅ぼすことになってしまった。
けれど、
私は____
オベロンヴォーティガーンは、大きく
はぁぁ〜〜〜〜〜と
溜息をつき
「ああ、そう。
…人理が安定するまでは嘘も嘘のまま通るってコト?
はあ……いいよ、諦めた。
そういう人間だもんな、きみは。
僕の名はオベロン。
喚ばれたからには力を貸すとも。
心底、気持ち悪いけどね?」
そう言って私に手を差し伸べる。
この手を取れば____
私はまたあなたと____
あれ?なんでだろ。
涙が。
グスン
「うわっ!会って早々なんで泣く必要があるの?!気持ち悪いなぁ…」
『へへ…だってまたオベロンと会えるなんて..グスン.』
「…そんなに俺と会いたかったの?
こんな虫に?こんな終末兵器にかい?
ははははは!マスタぁ。君はとんだ物好きだねぇ」
そう、言うオベロンに抱きつく。
「はっ!?////
なっにすんだ!!??///」
オベロンは戸惑ってる。
でもそんな事、承知の上だ。
抱きつきながら、
涙溢れるぐちゃぐちゃな顔で
笑顔で言う。
『あなたに会いたかったの。オベロン
いや、オベロンヴォーティガーン!
これからよろしくね!!』
「はぁ〜〜………..一体どういう状況なんだよこれは。俺に会いたかった?だなんて冗談だったんだけど…..」
『会いたかった…
会いたかった…オベロン…!!』
「………..ちょっと。服に鼻水つけないでくれる?気持ち悪い」
呆れながら私を引き剥がしはしないオベロン。
オベロン、
オベロン____
これから、よろしくね?