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最&高!
『捨て猫と捨て犬』
俺たちはただ…
暗闇の中で、ずっと鳴いていた。
だけど…、誰にも気が付いてくれない。
でも…お前が居れば大丈夫だ…。
これは、小さな2匹の、
ちょっぴり大きな物語だ。
🐾 🐶 🐾 🐱 🐾 🐶 🐾 🐱 🐾 🐶 🐾 🐱 🐾
俺はさとみ。
見ての通り、捨て猫だ。
俺達の飼い主は、
大きくなったら可愛くなくなったって言って、
俺達を捨てたんだ。
…これだから、人間は嫌いだ。
自分の事しか考えられねぇ。
そんな奴らなんだ。
隣にいるのは、一緒に捨てられた、犬の莉犬だ。
こいつは、こんなに酷い事されてんのに、
人間が好きらしい。
「だって、よしよししてくれたら気持ちいいし、
美味しいおやつだって、沢山くれるんだよ〜!?」
…莉犬が考えている事はよく分からねぇ。
「俺、なんか食いもん取ってくるわ。」
「わかった〜!気を付けてね〜!」
「おう。」
俺は元野良猫だった。
だから、こういう事には慣れてる。
ゴミ箱とか、適当に漁れば食いもんが出てくる。
そうして、毎日食いもんを取ってきては、
莉犬と分けて食べていた。
「うぇ…なにこれ…魚じゃん。」
「魚うめぇだろ?」
「俺魚苦手なんだけど… ドックフードとか無いの?」
「ある訳ねぇだろw じゃあ俺が全部食ってやるよ。」
「いや…食べるよ!お腹すいたもん。」
「なんなんだよw」
「wwww」
その日の夜…
「ねぇねぇ〜!さむ〜い!(ギュッ 」
「なんだよ〜…」
「さとみくんあったかぁい…」
「ちょっ、離れろよ…」
「やだっ!」
「全く…莉犬ってやつは…」
「えへへ…」
莉犬はすごく甘えん坊だ。
すぐにくっついてくる。
それがちょっとめんどくさかったりもする。
でも、莉犬の方が年下だし、
ずっと兄弟みたいに過ごしてきたからなぁ。
「スー…スー…」
寝息を立てて莉犬が寝ている。
少し寝顔が可愛い…。
…いや、別に好きとかそんなんじゃねぇからな!?
ただ…子供みたいで可愛いなって…
まぁ…、そういう事だ。
「俺もそろそろ寝るかな…」
そう言って、俺も眠りに入った。