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「ちょっとだけ、やる気が復活したのだ」
ということで、また勉強会に戻る。
集中力が復活すれば、元々、美洋さんも亜里砂さんも頭は悪くない。
「よし、第1の課題はこれでクリアなのです」
未亜さんが出した問題を、すらっと解けるようになった。
「それでは、美洋は文章題の方程式の応用編。亜里砂は、文章題をいかにして式にするかの練習なのです」
未亜さんが第2の課題を出す。
そんな感じで勉強会を進めて。
「そろそろ疲れたのだ。放牧希望なのだ」
亜里砂さんがそう言って。
「そうですね。そろそろ時間なので、いったん片付けましょうか」
机上を片付けたところで、ドアがノックされた。
お昼御飯の到着のようだ。
「よう、頑張っているかい、後輩諸君!」
川俣先輩が登場。
おやつと同様、いくつものタッパーをカバンから出して、準備を始める。
「秋というとキノコとか茄子とかのイメージだから、そんな感じのメニューだ」
スープをちょっと深いアルミ皿に入れ、紙コップに冷たい例のお茶を入れて。
そして色がちょっと赤いピラフを、各々の皿に盛る。
「これはシンプルなトマトのピラフ。スープはレンズ豆のスープ。あとは適当におかずを勝手に取ってくれ。おかずはそれぞれ、
○ ほうれん草とヨーグルトの前菜(ヨーウルトゥル・ウスパナク)
○ 羊飼いのサラダ(チョバン・サラタス)
○ レンズ豆のスープ(マフルタ・チョルバス)
○ きのことチキンのソテー(マンタルル・タヴク・ソテ)
○ ラムのシチュー、ナスのペースト添え(ヒュンキャル・ベエンディ)
今回は、日本トルコ協会のレシピを参考にして作ってみた」
トルコ料理か。
相変わらず、料理の引き出しが豊富だな。
タッパーに入ったままでも美味しそうだ。
「いただきます」
唱和とともに、食事開始。
食べてみると、やっぱり香辛料豊富系の美味しい料理だ。
「お昼だし場所柄もあるから、ニンニクは使わないで、姜とかマスタードシードとかで代用したからさ。ちょっと本場と違う味になっている」
「でも美味しいのだ。ちょっと食べたことない系だけれど、はまりそうなのだ」
味付けそのものは、鶏出汁だったり塩味だったりして、いつも食べているものとそう変わらない気がする。
材料の組み合わせも、茄子のペースト以外は、それほど変わった感じはない。
でも容赦無く使っている香辛料が、異国の感じを際立たせる。
そして川俣先輩の腕もあって、容赦無く美味しい。
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