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予約当日となった。
『歓迎 ミレニアム様』
そう書いた歓迎を立て、妹紅が焼き鳥のストックを作っていた時だった。
「ここが焼き鳥屋だね?」
突如、目の前に一人の少年が現れた。金髪で、猫耳のようなものがはえている。
「うおっ……そうだけど」
すると、少年はニヤリと笑い、お辞儀をした。
「はじめまして。ボクの名前はシュレディンガー。ミレニアムのメンバーだよ」
「おぅ……あんただけか?」
「いや、あとからみんな来るはず……お、来た来た」
彼の目線の方を見ると、数人が歩いてきていた。
一番前を歩く、金髪の太った男。
特徴的なメガネをつけた博士風の男。
長身でロングコートを着た男。
筋骨隆々の短髪の女性。
長い髪と長い銃を持った女性。
トランプを持った紳士風の男。
なんか兄弟。
「少佐ッー! こっちこっち!」
シュレディンガーが手招きする。
「おおここか。日本の焼き鳥が食べられる店は」
太った男が期待するように口を開く。
「あんたらもミレニアムか。これで全員か?」
「あぁそうだ。早速席につかせてもらおうか」
全員が席に座ると、メニューを開きそれぞれ注文し始めた。
「私は全種類いただこうか。酒も貰おう」
「この皮ってやつ頂こうかしら」
「ねぎまとは値切りマックスの略ですか兄ちゃ〜ん」
「そうだー(違う)」
たくさんの注文に心なしか喜ぶ妹紅だったが、ワンオペでやらなければならないので、団体客の相手の辛さを同時に痛感していた。
「はい、ビールおまち」
ビールを飲み、焼き鳥を食べつつ騒ぐミレニアムのメンバーたち。
そして、皆に酔いが回ってきた時、銃を持っていた女性が妙なことを口にした。
「吸血鬼の時も良かったですが、人間になればこんな物も食べれるようになるんですねぇ〜。楽しいですぅ〜」
吸血鬼。妹紅の耳にもその単語が入った。
(吸血鬼……あの姉妹みたいな感じか)
「この世界に来た時、吸血鬼じゃなくなったのには驚いたけど、案外人間も悪くないねぇ〜」
短髪の女性も口を開く。
(やはり……聞いたことない団体名だと思ったが、異郷の地の奴らか)
妹紅がそう考えているうちに、太った男が口を開いた。
「すまない、会計を頼みたい」
そして、会計をすませたミレニアムの面々は肩を組みながら帰っていった。
「不思議な奴らだ……」
妹紅の物語は続く……かなぁ。
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