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最愛なる宿敵へ
アメリカさんと話し始めて数時間。
口が溶けている事がバレないよう遅くまでわざと残った。
🇯🇵「それじゃあ、みんな帰ったようですし」
「私達も帰りましょう」
全員が帰ったことを確認してアメリカさんに声をかけた。
🇺🇸「わざわざごめんな?こんな遅くまで」
「早く仕事終わっ夕って顔シテ、たのに」
突然ディスられるとは思いもしなかったけど。
🇯🇵「私そんな顔してました!?」
🇺🇸「あぁ笑」
🇯🇵「もう!馬鹿にしてません?!」
「さっさといきましょう!!」
怒りながらも普段のアメリカさんっぽさが見えてどこか安心出来て
重い空気が少し軽くなった気がした。
🇺🇸「だナ」
🇯🇵「にしても…ほんとに痛くないんですね」
🇺🇸「え?」
そういい、溶けた部分を何となく触る
🇺🇸「ちょ、汚れルぞ…?!」
だが、私の手は汚れていなかった
🇯🇵「…手に付きませんよ?」
🇺🇸「オレガ触った時は付いたノに…」
何か法則があるかもしれない。
そう思っても手がかりが何も無い。
🇯🇵「うーん、これじゃどちらが特別なのか」
「何か法則があるのか」
「何も分かりませんね…」
🇺🇸「誰かに話すのか?」
少し、ほんの少しだけ不安そうに問われた
🇯🇵「今は急ぎではありません」
「にゃぽんには触ってもらいますが…」
「今はまだいいと思います」
🇺🇸「そっか」
私が「見せない」と答えた瞬間に
アメリカさんは一気に安心した顔をした。
🇯🇵「さぁ、早くいきましょ!!」
「バレちゃうかも」
🇺🇸「なっ!怖いことイうな!」
「走るぞ?」
🇯🇵「えぇ!?走られたら追いつけません〜」
🇺🇸「走らねーヨ笑」
🇯🇵「分かってますよ〜笑」
🇯🇵「ゆっくりいきましょ」
🇺🇸「ゆっくりな」
🇯🇵「にゃぽん〜ただいま〜」
🇯🇵🐱「お兄ちゃんおかえり」
「仕事早く終わったって聞いたのに」
「遅すぎるよ?!」
そう怒られるが、日常茶飯事だ。
🇯🇵「ごめんごめん」
「申し訳ないけど、泊めたい人がいるんだ」
先程怒りはいずこへ…?
客人の存在に目を輝かせる。
🇯🇵🐱「いいよ!誰?部屋用意する!」
🇯🇵「アメリカさん」
そう答えれば極めて失礼な言葉が飛んだ。
🇯🇵🐱「アメリカさん?珍しー」
「お兄ちゃん家あげなそう。」
アメリカさんに聞こえてしまった。
🇺🇸「え、」
🇯🇵「なんだその偏見。失礼だろ!」
「私に!」
変な誤解されて傷つけてしまったら困る
慌ててボケを入れて弁明した。
🇯🇵🐱「はいはいー… にしても、」
「アメリカさんは入ってこないの?」
「声は聞こえたけど扉に隠れてるし、」
まあ、仕方ないはずだ
朝からあの状態のまま私に話をくれたのも夕方だった。
きっと自分でも混乱してるだろうし
準備がいるんだろう。
🇯🇵「あの人にも準備がいる時はあるよ笑」
「アメリカさん、ゆっくりでいいですからね」
そう言うと
この簡単な言葉が刺さったらしい
🇺🇸「なんか、しみる。」
🇯🇵「どういう意味ですか笑」
「上がったら居間にいてください」
🇺🇸「Thank you」
流暢で綺麗すぎるアメリカ英語を聞いて
その場を去ることにした。
🇯🇵「さ、にゃぽん。準備するよ〜」
🇯🇵🐱「あいあいさー」
🇯🇵🐱「ふむ、これで完璧だね!!」
🇯🇵「だな」
完璧すぎる準備を終わらせ、
手伝ってくれた家族に感謝を言う
「ありがとうにゃぽん」
そしてまた新たな要求をした。
「まだにゃぽんに頼みたいことが幾つかある」
「大丈夫そう?」
🇯🇵🐱「任せて!大丈夫だから!」
元気に答えられ、安心できた
🇯🇵「ありがとう、頼りになる」
🇯🇵🐱「えへへっ」
🇯🇵「そろそろアメリカさんのところ行くか」
そういい、アメリカさんの居るであろう
居間に行った。のだ……けど、、
🇯🇵🐱「ん”ぇぇぇ”えええ”!!!!?!」
「か、顔!顔溶けてるじゃん!?」
「えなんで?!スライムみたい… 」
この大騒ぎ。
かれこれ5分ほど騒いでいる
🇯🇵「にゃぽん、アメリカさん困ってます」
🇯🇵🐱「ごめんなさいアメリカさん!」
「でも無理でしょ!!え、触っていい?」
🇯🇵「元々触ってもらうつもりです」
「私が触った時は手に………って」
🇯🇵「もう触ってる…」
🇯🇵🐱「手につかないんだ〜?」
「付きそうなのに」
🇯🇵「にゃぽんも付かないんですか…」
🇺🇸「やっぱ、オレだけか?」
🇯🇵「アメリカさんの身体だから、融合しようとしてる。とかでしょうか?」
🇯🇵🐱「それだとアメリカさんの手ボコボコになっちゃうじゃん!!」
🇺🇸「え、オレのビューティーな手が!?」
🇯🇵「こら!混乱すること言わない!」
🇯🇵🐱「うへぇーごめんじゃん〜」
🇺🇸「なんか、にほんがいつも以上に優しい」
「しみる。」
いつもの調子に戻ってきたアメリカさんとにゃぽんの組み合わせは少し疲れる。
……大分。の間違いかもしれない。
🇯🇵「アメリカさんさっきからしみすぎです」
「っじゃなくて!」
「にゃぽん、アメリカさんのこの症状どんなものか分かる?」
今は、この不可解な現状を
どうにかしないといけない。
「うーん、顔が溶けるなんて聞いた事ないからなぁ、、」
「…………あ、」
🇯🇵「にゃぽん?何かわかったの?」
🇺🇸「なんだか、青ざめてないか?」
🇯🇵🐱「…………これは、」
🇯🇵「これは……、?」
「何かやばい感じ、?」
言葉に詰まるにゃぽんをあまり見ない
というか、口が達者なにゃぽんがこういう時に口を止めることがない。
そんなにゃぽんが言葉を詰まらせてるのを見て、焦りが募る
🇯🇵🐱「これは、急性障害……かも」
🇯🇵「急性障害…って、」
「原爆の……」
🇺🇸「…!!」
🇯🇵🐱「原爆による熱風、熱線による外傷。」
「それによって焼き爛れた肌に似てる」
「その傷よりかはとても綺麗な状態だけど」
🇺🇸「これで完全に相手が決まったな笑」
「HAHA……戦争を終わらせる為の兵器」
「戦争を終わらせる為仕方なかったと言えばそれで済むようなものじゃなかった」
「それを使ったオレの自業自得でもある」
🇯🇵「……」
🇯🇵🐱「、、、」
そんな事ない。そう、簡単には言えなかった
🇯🇵「……とにかく、理由は分かった」
「急性障害って事は自然治癒が出来るよね」
🇯🇵🐱「状態がとても綺麗だから。」
「国なら跡形もなく綺麗に治る」
🇯🇵「うん。それならアメリカさんはそれまで休職。休んでここにいてください」
🇺🇸「……分かった」
「ごめんな?」
🇯🇵「全然です」
🇯🇵🐱「今まで80年。助けてもらったからね」
「恩返しだよ」
🇺🇸「……そうか」
今日はそのまま話を終わらし
全員が寝床に付いた。
これから大きく事が動く事を知らずに。
END
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