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とある国のお話

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とある国のお話

29 - 第29話 次の海へ Ⅸ

♥

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2025年05月09日

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これは、d!様の二次創作(軍パロ)です。




ご本人様には一切関係ございません




エセ関西弁、捏造注意




その他の注意書きはプロローグを参照ください








でははじまります
































rbrの笑顔が怖かった。

俺らのことを気にかけてくれるのはわかったけど、それ以外の部分がまるでわからなかった。もっと、言いたいことがあるような感じ。

それを考える元気もなく、少々無茶しすぎた体を休めるために、一番広い部屋に真っ先に布団を敷いて寝る準備をする。

熱を測ったけど正常だったので、単純に疲れてるのだろうという判断をした。先ほどまで色々と仕事をしていたhtも、かなりの疲労を感じたらしく、俺と一緒に寝ることになった。

gr「あとのことは任せてくれ。今はゆっくり体を休めるように」

ht「うん、ごめん…」

sho「ちょっとテンション上がりすぎたわ…」

俺等が目を閉じたのを確認したgrは、静かに扉を閉めて部屋をあとにした。










叫び声がした。何かを強く恐れているような、断末魔に近いだろうか。

sho「……、誰か、ヤバいかも、?」

まだhtは寝ている。起こさないように気をつけながら部屋を出る。

これは、夢か現実か。

夕暮れのあたたかみのある色の日射しに部屋が覆われており、そこには誰もいない。

部屋に響くのは俺が立てる音だけ。声も風の音も聞こえない。ついていたはずのクーラーも無音。

ふらついて重い足。全体的にぼんやりと見える景色。だけど、肌に当たる物の感触は確かだ。

無意識に、俺の足は階段へと向かっていた。

踏み外さないように一段一段丁寧に上る。

上り切ると、長い長い廊下が見える。廊下が尽きる所に、ドアが一つ。

行ってはいけない。だけど、行きたくて仕方がない。俺の足は、どんどん早く動いていく。もはや走っているようなものだった。あっという間にドアノブに手をかけて、思いっきりドアを開けた。

部屋の中には、おびただしい数の、目。虚ろな穴のように空いた、真っ黒な目。全ての目が同じようで、でも少し見方を変えると全く違う目だと感じられる。

sho「は…?」

思わず後ずさりする。急いで部屋から出ようとする。ところが、扉があったはずの空間は、今はもう、目しかない。ぎょろり、とこちらに視線を向けるその数多の目は、蔑むような、侮辱するような雰囲気を漂わせている。

sho「きっしょ…」

逃げなきゃ。でも何処に?

辺り一面眼球のぬるぬるとした感触。壁は完全に肉と化している。

sho「どうしよう、どうしよう!?」

慌てて窓の方を見る。窓は空いていて、風が入り込んでいた。

出れる…。

希望を持って、窓の方へ向かう。ところが、窓から見える景色は、ひたすらに続く闇。ここから出たらどうなるのか。そう考えているうちにも、どんどん目は部屋中を侵食していく。

そして、とうとう俺の体に目が触れた。

触れた瞬間、目は異常な速度で俺の体を覆い始める。ぐちゅぐちゅと、嫌な音がする。ギリギリと、内臓が締め付けられる。

sho「ゔあっ!?」

なにこれ…!?

無理無理無理無理、死んじゃうよ!

sho「はあっ、はうっ、ね、誰か!!誰か!!」

必至に口元に寄ってくる目玉を追い払う。せめて、声だけでも誰かに届かせねば。

sho「誰か!!!、しぬっ…」

視界が真っ暗になった。ぷつり、と音が途切れる。

sho「嫌や!、嫌や!!、死にたくないよっ!!」

もはや声を出せているのか分からないが、とにかく言葉の形に口を動かす。

sho「ああああああああっ!?」

最後は言葉も発せず、ただ絶叫だけだった。















sho「あああああああっ!?」

ハッと、目を覚ます。

ここは確かに大先生の部屋。だけど、先ほどまで部屋と自分を覆っていた目玉だらけの肉塊は一つも見受けられず、そのかわり、と言ってはなんだが、ベッドの上には驚いたような顔をした大先生がいた。

ut「……、ど、どうしたん…?」

sho「…、だ、大先生…」

夢じゃないことを確認するため、そっと彼の手を触る。俺の手は、確かに感触を受け取った。

sho「あ、ゆ、夢じゃない…」

ut「なんや、怖い夢でも見てたん…?」

sho「え、ま、まあ…」

そのまま手を握り続ける。夢にまた戻らないように。

そう願いながら握りしめていると、徐々に心が落ち着いてきて、しっかり脳が働くようになってきた。

sho「え、俺、さ…。何、しとったんやろ…」

寝たのは下の階の部屋なのに、なぜ今俺はここにいるのだろう。夢を見ながら歩いていたのだろうか。

ut「何で、shoちゃんが今おるんやろな…?」

sho「こっちが聞きたいねん…」

ut「俺、寝てたから、わからへんわ」

sho「そうかぁ…」

寝始めてから大分時間が経っている。外は夕日が沈んだ直後のような色をしていた。

sho「じゃ、俺戻るから、一緒行こ」

ut「あー…」

sho「何?」

ut「ちょっと…、無理やわw」

sho「みんな心配しとるよ。顔ぐらい見せてやれや」

ut「無理やってw」

sho「せっかくみんないるのに?」

ut「うん。怖い」

sho「怖い?」

ut「うん。でも、大丈夫。shoちゃんは、知らんくてええよ」

薄暗い部屋の中で、大先生がにこりと笑うのが見えた。rbrと同じような笑顔。

何が、怖いんだ?

sho「聞かへんほうが、ええか…、」

小さくつぶやいて部屋を出る。

階段を下りていると、ワイワイ叫んでる声が聞こえる。遊んでるんかな。それか夜飯のメニュー争奪戦か。tnのご飯美味かったからな〜。

sho「おーい、お前ら何しとるん!?」

zm「お〜、sho!」

kn「お前突然2階に上がるから何かあるのかと思ったわ」

sho「2階は特に何もなかったよ」

zm「そっか、じゃあさ!遊ぼうぜ!!」

sho「何するん?」

zm「人狼!!」

sho「マジ!?」

kn「やるー?」

sho「やるやる!」

tn「じゃ、役職人数調整するか」

os「shoが入るんやったら六人村?」

tn「大先生がおらんねやったらそうなるな」

ht「shoは大先生見た?」

sho「部屋に居ったけど、休んでるって」

ht「了解、体に異常は?」

sho「多分、ないけど…、ってかrbrは!?」

kn「帰った」

sho「えー!?」

kn「まあ、アイツは俺らと違ってちゃんと帰る場所があるしさ。学校とかも」

sho「うーん、まあそうだよなぁ…」

tn「で、結局このメンツでやるんやな?」

zm「うん」

tn「おっけ。じゃ、カード配るで」




あの出来事は、俺が見た夢、ただそれだけだったのだろうか。でも、そしたら何で2階に俺は居たんだ?

とにかくわからないことだらけだが、まあ人狼は楽しいし、久々にみんなでやるのでしみじみとする。

かくして、本気の人狼ゲームが始まったのである。




























――――――――――――――――――――――――――――――

次回の人狼ゲームは私が書きたいだけ。みんなの本気で騙し合う姿を上手く書きたい。

まあ、闇も垣間見え始めたので、あともうしばらくです。お付き合いください。

それでは、さようなら〜

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