〜第3章〜お互いの気持ち〜
着いたところは広島病院。2人は隣合わせのベッドに横たわっていた。その時の彼女は意識不明の重体、俺は頭を怪我する重傷を負った。
「れ、れお?返事してくれ…」
俺はこの時また後悔した。この短い期間でどれほど後悔しただろう。レオは意識が戻らない。
時は流れ1週間。
俺は奇跡的に回復をし退院をした。しかしレオはまだ意識が戻らない。
毎日通っている。その度にはれおに「ごめんな。」の一言を放つ。通い続いて1週間彼女は一言を発した
「ゆうくん、、?」
俺はすぐさまに手を握った。握った瞬間目から雨が降った。外は晴天なのに。室内は土砂降りだ。
しかし、俺はひねくれていた。すぐさま手を放ち病院を後ずさった。
〜第4章〜長引く愛〜
あの後から俺は病院に行くことも無くなった。学校は休校中。友達から一通のメッセージが入った。
「おい。レオは大丈夫なのか?」
何を思ったんだろう。俺は
「うん。!大丈夫だったよ。それよりそっちは大丈夫だった?」
嘘をついた。自分が情けなくレオに触れたくなかった。
友達は疑わず信じた。罪悪感で胸がいっぱい。今にでも押しつぶされそうだ。
俺の日常はどこに行ったのだろう。
彼女と笑い。喧嘩し、分かち合う。そんな日々が当たり前だと思っていた。しかし、そんなことは無かった。俺は怒りに溢れ自分自身を痛みつける。その度に傷口が増える。
泣いてしまうほどに。今にでもレオのところに行きたい。ただその一心。でも、プライドが邪魔をする。好きだ。レオのこと。ただレオは許してくれないだろう。別れを告げることも出来ない。
あぁ。みっともないな。そう思うことしか出来なかった。
今では懐かしく思う。
「好きだから可愛いんだよー?」
「好きだからかっこいいんだよ!」
そんなことを言い合っては笑い合う。
今思えばどこで踏み間違えたのだろう。
部活をやる気にもならない。
全国が近づいているのに。
見に来てくれるはずレオが。いや、見に来て欲しかった。
彼女から一通のメッセージが来た。
本当に久しぶりでびっくりした。
「今から。あえる、、、?」
このような内容だった。
「会えるよ。今からいくね。」
〜第5章〜伝えたかった思い。〜
コメント
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やばい泣けてきそ