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自分の手を月明かりにあててみる。…やっぱり人間の手になってしまう。自分の手を、月明かりがとどかないところにもどした。汚れてしまった自分。もう私にあかるい未来はこないだろう。とぼとぼと夜道を歩いていると、知らない場所にいた。ここはどこ?その場所はほかの場所よりも月明かりが強かった。こんなところにいたら誰かに見つかってしまう!いそいで来た道をもどろうとすると、誰かに見られているかんじかした。誰…?気になって後ろを向いた。青くすき通った目、月のブレスレット…王冠。月の民の王子?どうしてこんな場所に…?
「あれ?誰かいる。君は…夜人?すごくきれいだね。猫の姿ってことは…ハニー?」
「う、うん。は、はめまして。王子様。私はベル ハニーといいます」
「僕はルーガ ソルネウル。よろしくね、ベル」