自己満足だろうことは理解していた。
けれど、そうせざるを得ない感情の暴走が、俺にとっては全ての答えのように思えた。
「何か……すっごく久しぶりな気がする……」
旧校舎の裏庭に回ると、瑞希が、ぴたり、と足を止めた。
真上から降り注ぐ太陽の光が、生い茂る草木を照らす。
それと相反して、旧校舎にかかる階段の上には日よけが影をつくる。
真っ二つに世界を分断するコントラストが美しく、それを見つめる彼女の後姿さえ計算された構図のようだ。
俺はしばし、その光景を眺めてから、軽く肩を叩いた。
「ほら。腹減ったから、早く食べよう」
「あ、うん」
振り返った彼女が誘いに応じるように頷き、数段だけ続く階段を上った。
校舎を背に腰を下ろすと、さっそくといった具合にコンビニ袋を覗く。
缶コーヒーのプルタブを開ける俺の横で、彼女はパックジ**********
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