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「花木さん?」
「実は今週の定休日なんだけど……お得意さんの結婚式の二次会でうちのお店を開けることになって。申し訳ないんだけど今週は――――」
「…………」
花木さんの言葉に、上がっていたテンションも一気に下がり、脳内が急速に冷えていった。
仕方がない、花木さんは毎週あるせっかくの定休日、自分の休むチャンスを私に費やしてくれている。それを私がどうこういう資格はない。
俯き、スニーカーのつま先をジッと見つめる。
――――仕方がない、仕方がないのに。
「だ、大丈夫ですよ」
「本当にごめんね。来週の定休日は絶対に」
「あはは、そんなこと気にしなくていいんですよ。私は大丈夫」
「……本当に?」
「心配しすぎですよ。じゃあ帰るので、また」
「……うん、また連絡するね」
無理に元気な声色で返し通話を切る。
私は贅沢だ。こんなことで落ち込む必要もない、今週を乗り切れば花木さん*****************
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