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コメント
5件
え、、?え、??良すぎて思考停止しましたよ?!本当にお粥さんの作品は全て神!!!もし良ければ続き書いていただけると私の全細胞が喜びます。
「想っててもいい」という小さな穴の攻略がズブズブにハマりそうでメチャ想像しました😊🍌ちゃんはしつこそうですからねぇ…🥰

甘いのにやりきれない…。モヤモヤというか、ムズムズというか…あぁ!もう、今すぐにでも外で叫びたいッ‼走り回りたい!!!!
🍌→🍆で告白
ご本人様達とは無関係です。
全てフィクション。
トップの注意詳細は必ず読んでください。
それでは、お楽しみください。
「好き…です、ぼんさん」
「……んー、そうか、ありがとうね…でも、答えられないよ、ごめん」
ですよね…すみません。と冷える指先に力を込める。
初恋だった。
色恋に浮かれる奴は馬鹿だなとまで思っていた時期もあるくらい、恋だの愛だのとは無縁で、ゲームスキル向上に毎日部屋に籠っていて忙しいし、出会いなんかなかった。
そんな中、同性で年上で女好きな仕事の先輩を好きになってしまった。
声が好き
笑った時の頬の線が好き
きらきら光る綺麗な瞳が好き
真っ白な肌が好き
美味しそうに食べる仕草や笑顔が好き
悲しい時に下がる眉、首や指をポキリと鳴らす癖、少しがに股で歩く長い足、んーと悩んだ時に口元に添えられるスラリとした指先、周りの空気を読むのに長けていて優しすぎる所、そして落ち込みやすくて1人で我慢する姿………
好きなんだ。
全部、好き。
でも…
ドズルさんとゲラゲラ笑う声と顔が嫌い
MENと楽しげに肩を寄せあって携帯で動画を見る瞳が嫌い
おらふくんから可愛いと言われてうるさいと赤く染めるその肌が嫌い
ネコおじと行ったご飯が美味しかった〜と話しながら笑顔になるその顔が嫌い
俺以外の事で悲しみ下がる眉、隠そうともしないプライベートな癖、俺以外に歩み寄るその歩き方、俺以外の事で悩み添える指、俺以外に気遣って優しくする所、落ち込んだ時に頼ってくれない儚い姿………
嫌いだ。
全部、嫌い。
でも、憎めない
だって本当に好きだから。
何度夢で、この男に組み付きその最奥を暴いた事か…
憧れや尊敬、勘違いなわけが無い。これは恋だ。
人生初の恋。
そして人生初の、失恋。
我慢しようとすればする程、気持ちは膨らみ、嫉妬で狂う日々。
この気持ちに終止符を打って欲しい…可能なら…良い意味の…
でも、そんな都合がいい事なんて起きるはずもなく、休憩中に少し話せないかと呼び出した非常階段、俯いて震える手をもう片方で握り込み。小さな情けない声で人生初の告白をした。
返ってきた言葉はそれはそうだろと思うもの。少し気まずい空気が流れ、ぼんさんが息を吸って吐く音がした。
「何が、良かったの?俺おっさんだし…男だよ?」
「知ってます…俺、恋愛対象はもちろん異性だと思います…けど、ぼんさんが初めてなんです、こんな気持ちになるの……すみません…」
そうなんだ…とぼんさんが後頭部をガシガシ掻きながら、ん〜と唸る。ごめんなさい、困らせたかった訳では無いんです。1人で仕舞い込む事が出来なくなったんです…
「おんりーはまだまだ若いよ…」
「……」
「もっと…素敵な出会いがあるよ」
「………っ」
「たまには、色々な所に出かけて、イベントとか飲み会とか参加してみたら?」
言われると思った。優しい貴方は強く突き放しはしない、いっその事気持ち悪い近付くな!と言われた方が、今の俺はスッキリするのに…こんな、断り方だと…諦めきれない…。
「貴方以外に、素敵な人なんか居るわけないでしょ」
「っ、え、あ、そ、そう?」
俯いていた顔を上げて、揺らぐ瞳を力強く見つめハッキリと答えた。それにすこし照れたぼんさんは分かりやすく狼狽え頬を掻く。
「…迷惑、ですよね」
「ん〜、人から向けられる好意って嬉しいもんだよ?俺はね?」
なら、お試しで付き合いません?と言いそうになる
「でも、ゴメンね?今は誰ともそういう関係になりたくないんだ…歳かな…落ち着いちゃってるのよ1人の時間に…」
「……なら、想っててもいいですか?」
「それは、俺は否定できないよ、その気持ちはおんりーのものだから…でも、答えられないってのが俺の返事だからね? 」
優しい…本当に…貴方は優しすぎる。
少し困ったように眉を寄せて俺の頭を数回ポンポンと叩く、その温もりがじわりと広がり心臓を締め付ける。
想っていてもいい…
「ぼんさん…」
「んー?」
「……なんでもないです。時間取らせてすみません…」
こちらこそ、勇気出して言ってくれてありがとうねとニパッと笑われる。
その顔も、好きで…身体中の血液が暴れ出す、好きでいていい想っていていい…
なら、チャンスはある
俺は1度攻略すると決めたらやり遂げる事を…
ぼんさん、貴方知ってるでしょ?
優しく微笑むぼんさんはそろそろ戻ろうかと先に歩き出す、その広い背中を見つめながら、フツフツと腹の底から上がる熱に「そうだよな俺、ここで諦めるわけないよな」とボソリと呟き、眼鏡をかけ直す。
ぼんさんはそんな俺の気持ちもつゆ知らず、休憩室のドアを開けた。
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