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それでは
どうぞ
恋っていろんな形がある。それは、愛も同じ。
じゃあ、私が持っているこの気持ちは?
純愛か執着愛か片想い。
はたまた、“狂愛“か。
きっと、私は幼いからまだ分からない。
分かりたくもない。
__つもりでずっといたかった。
ーーー
💛「くれあ!、き、今日は……」
🤍「ごめん、今日は仕事があるから。」
💛「そっか、。うん、そうだね。」
💛「行ってらっしゃい。」
🩵「はあ、綺羅。」
最近、來亜が冷たい。
それでも、好きだから。
きっと、來亜だって私のことを好きなはず。
大丈夫、私ならだいじょうぶ。
今日も彼女を信じて宿舎で待つ。
ーーー
🩵「みんな!おはよう!!」
💛「ああ、おはよ。」
🩵「今日は私が朝ごはん作るね。」
🧡「本当!?ゆず、料理上手だから楽しみにしとくね。」
勢いよく飛び出してきた美咲。
リビングの5席に座るのはいつも3人だけ。
もう2人は別の宿舎に。
ここ、数年は桜花は個人仕事。來亜と未渚美だけでどこかに。
デビューしたばっかりはちゃんと全員で笑っていたのにな。
🧡「じゃあ、行ってくるね。」
🩵「行ってらっしゃい。」
💛「いってら。」
美咲も今日は仕事。
🩵「私、ちょっと出かけてくるね。」
💛「分かった〜。」
💛「じゃあ、私も散歩でもしよ。」
ーーー
今日もいつも通り。
桜花は個人仕事。
未渚美は來亜しか見ていない。
來亜は綺羅がいるのに浮気してる。
それなら私に譲ってよって感じ、ずっと綺羅に恋させたまま。
美咲はまだ何も気づいていない。
それは、同じで、多分綺羅も。
みんな、作り笑いばっかり。
🩵「もう、やってられないよ。」
人気の少ない公園で静かに煙草に火をつけた。
最近始めた趣味。
ずっと明るく振る舞っているのもバラバラになっちゃったものを無理やり包帯で繋ぎ止めているだけ、みたいな。
せめて、またあの時のように。
私は壊れてもいいから。犠牲にしてもいいから。
ーーー
その帰り道。
もう少し遅く帰ろうとしていたらよかったのかもしれない。
目の前には修羅場が広がっていた。
海が見える綺麗な場所。
海風は涼しくて、優しくてどこにでも連れていってくれそう。
だけど、今はその優しさが棘にように感じてしまった。
綺羅の目の前には2人のカップルがいた。
最初はただのカップルだって。
だけど、歩を進めていくうちに顔がわかってくる。
わかってしまった。
それが、綺羅の恋人の來亜と未渚美だってこと。
💛「くれあ、?」
🤍「…綺羅、」
🩷「綺羅ちゃん…?」
💛「…どういうこと?」
💛「、もしかして浮気…?」
綺羅の心の奥底からでたその一言。
本人が1番信じたくなかったものだった。
🩷「……、」
🤍「、…」
💛「なんで、なんで…!!」
💛「認めるってこと?」
💛「私何かした、…?泣」
💛「ねえ、何か言ってよ!!泣」
🤍「元々好きなんかじゃなかった。」
💛「へ、ッ?」
🤍「ただただ、顔が良かったから。」
🤍「面白そうな子だから。」
淡々と告げていく來亜とは真反対に言葉を詰まらせ俯く綺羅。
🤍「そんなこともわからないなんて、バカじゃん、笑。」
🩷「ねえ、くれたん。行こう。」
🤍「うん、行こっか。」
ーーー
あれ、いつから
大好き、愛してるって、おはようって
言わなくなったっけ?
私には目もくれず私が来た反対方向に歩いていく2人。
みんな手を繋いで、笑って。
なんでだろう、グループも恋人も全部壊れてる。
🩵「綺羅!!!」
💛「…ゆず」
柚葉が息を切らしながら走ってきた。
💛「もしかして、見えた?」
🩵「!?、えっと…ごめん。」
すると柚葉が抱きついてきた。
🩵「綺羅、今後は見ないで。」
🩵「もう悲しい思いはさせたくない。」
多分、來亜と未渚美が“キス“しているんだろう。
柚葉なりの優しさが心に沁みて涙が頬を伝う。
💛「私、まだ笑えてる…?泣」
🩵「綺羅、泣かないで。」
子供みたいに泣きじゃくった。
アーティストとかもうとっくに忘れていた。
ただ、恋人が、好きな人がもう私のことを愛していないって。
🩵「私なら、そんな顔させないよ。」
と、微かに呟いていた。
/約2000字、長すぎますね。続きます。