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ネモフィラ「それで?貴方達はこれから行く先ってあるのかしら?」
フレーク「俺の劣進病を直せる薬を探していてな。実際つくられているってことはその材料となるものがどこかにあるとは思うのだが…」
ネモフィラ「材料のある場所はわかっていない。という事ね?」
フレーク「あぁ。そうだ。」
ネモフィラ「わかったわ少し待っていて頂戴。」
ネモフィラは誰かと話しているようだ。
一体誰と話しているのだろうか。
ネモフィラ「よし。わかったわ。…でも結構やばい場所にあるわよ。これ…」
フレーク「え?」
ネモフィラ「敵拠点周辺にあるわ。」
スターチス「敵拠点…?敵とはまさか幻影獣のことですか⁉︎」
ネモフィラ「えぇ、そうよ。でも少し違うわね。正確には幻影人よ。」
フレーク「幻影人?」
ネモフィラ「えぇ。幻影獣の上位種で人型でほとんど人間と変わらない感じよ。だから人間に完璧に形を変えている場合は区別がつかないことが多いわ。でも本来の姿を見ればそれが一瞬で幻影人だと区別することができるわ。」
スターチス「何故ですか?」
ネモフィラ「幻影獣は人によって見える姿が違うでしょう?だから、人型は人型なのだけれど、幻影人も幻影獣と同じでいろいろな姿に見えるのよね。」
スターチス「そうなんですか…ですが人間に化けることができるのは結構やっかいですね…」
ネモフィラ「んーでも大体人間に化けることはしないわ。彼らは人間のことを下等生物だと思っているからね。」
ネモフィラ「どちらにせよ。やつらの本拠地の近くまで行かなければならないわ。相当な準備が必要よ。もう1人仲間も入れても良いかも。」
フレーク「なあ。ネモフィラお前は何故やつらの本拠地を知っていたり、薬の材料のある場所を知ることができたんだ?」
ネモフィラ「んー。私が凄いからかしら♪」
フレーク「はぁ…」
フレークは呆れている。
ネモフィラ「ほらほらさっさと次の村行きましょう?もうルートは決めてあるの。」
そうネモフィラに言われ、洞窟を出た。
洞窟を出てしばらく歩いた俺たちはもう夜も遅いからと森の中で野宿することになった。
スターチス「また野宿ですか…ネモフィラ、ここらへんに小屋とかないんですか?」
ネモフィラ「無いわね。そんな都合よく小屋なんかあるわけないじゃない。」
スターチス「そうですか…はぁ…」
とスターチスはとても憂鬱そうな顔をしている。
フレーク「ま、最初はそんなものだろう。俺も最初はそうだったからな。」
スターチス「そうなんですか?なんか今はもうめっちゃ手慣れてますけど…」
フレーク「まぁ親死んでから次の親に拾われるまでずっと野宿だったしな。」
メリア「そうだね。懐かしー」
スターチス「へぇ。てか、なんでネモフィラは慣れた感じなんですか?なんかそういうのと…かけ離れてそうなのに…」
とスターチスは視線をネモフィラに向けた。
ネモフィラ「え?これでも私は昔旅をしていたからね。野宿はもう慣れっこよ。」
えっ。と皆がネモフィラに視線を向ける。
メリア「ネモフィラって旅してたの?」
フレーク「めっちゃ。なんか私は外なんか出たく無いわ!とか言ってそうなのに…」
スターチス「わかります。ザ・お嬢って感じですよね。」
ネモフィラ「そうかしら?」
ネモフィラは少し困った顔をした。
スターチス「そうですよ!」
ネモフィラ「ふふっ。面白いわね貴方達。」
ネモフィラはクスクス笑っている。
メリア「兄さん。最近老けてきたことない?」
フレーク「ほへぇ?」
フレークは驚いて変な声が出た。
フレーク「何を言っているんだ。俺はまだ17なんだぞ⁉︎」
メリア「いや、えっと…なんか声かけても反応しない時とかあるし…自分で気づいてないかもだけどさ…頭のてっぺん白いし…」
メリアは申し訳なさそうに言った。
ネモフィラ「あら。本当ね…」
スターチス「早すぎませんか?流石に老けるの…」
フレーク「うそぉ⁉︎」
と言い、フレークは自分の髪の毛を一本抜いて自分で見てみる。
フレーク「まじじゃん…はぁぁぁ…」
フレークはとても落ちこんでいる。
ネモフィラ「大丈夫。それは劣進病の症状よ。だからそこまで気にしなくて良いわ。少し経ったらすぐ真っ白な髪になるわよ。」
フレーク「はぁぁぁ…」
そんな話をしながら、私たちはその日を過ごした。