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食事を終え、七香が食器の片付けを始めると、昴が七香の背後に立って急に体を抱きしめた。そんなことをされたのは初めてだったので、七香は顔を真っ赤に染めて俯いてしまう。
「七香、顔が真っ赤」
「だ、だって……こういうこと、今までしてきたことないじゃない⁈ 急にこんなのって……ひゃっ!」
すると昴の手が七香のTシャツの裾からするすると入り込み、ブラジャーの上から胸を揉み始めた。しかし手が泡だらけで濡れていることもあり、抵抗出来ない。
「あっ、ちょっと、それはダメ!」
「なんで?」
「なんでって、だ、だって今はお皿を洗ってる途中だし……それにちゃんとした言葉をもらってないもん……」
「好きだって言ったじゃん」
「それだけじゃなくて、ほら、大事な言葉があるでしょ? それを言って欲しいなぁ……ダメ?」
七香が言おうとしていることが何かわかり、昴は眉間に皺を寄せる。
「ダメっていうか、今更恥ずかしいんだけど」
「……もしかして昴くん、言ったことない……?」
まるで七香の言葉を肯定するかのように沈黙が流れ、それから昴がクスクスと笑い始めた。
「ってか俺たち、中学生の恋愛みたいな会話してるな」
「た、確かに……」
すると昴はしばらく何かを考えるように黙り込むと、突然七香を強く抱き寄せ、
「七香が好きだよ。だから俺と付き合って」
と耳元で囁いた。
その途端、七香の腰が抜けて、昴の腕にしっかりと抱き止められる。
「おっと、腰抜かすほど良かった?」
七香は勢いよく何度も頷く。夢の中でしか聞いたことがないけど、本当はずっとその言葉に憧れていた。しかもそれを昴の口から聞けたことに喜びを感じて、頬に力が入らずニヤけてしまう。
「じゃあそのまま返事をくれると嬉しいんだけど?」
「……私も昴くんが好きだよ。だから付き合えたらすごく嬉しい……」
七香が恥ずかしそうに呟くと、背後にいた昴に顎を引き寄せられて唇を塞がれた。手が濡れているため、貪るような激しいキスにちゃんと応えられないことがもどかしく思っていると、昴が水を出して七香の手を洗う。
「これで首に手を回せるだろ?」
言われるや否や、七香はくるりと振り返ると、腕を伸ばして昴の首に回す。すると彼はキスをしながら七香を抱き上げ、ベッドまで運ぶと、ゆっくりと寝かせた。
緊張で体が強張る七香の上に昴は覆い被さり、愛おしげに見つめていた。しかし初めてのことに困惑しっぱなしの七香は、どうしていいかわからずに、そんな自分を悟られまいと両手で顔を覆う。
「まだデザートがあるのに……」
「明日食べればいいよ。それに俺はまず七香を食べないと気が気が済まない」
「……つ、付き合うって言って、すぐにしちゃうの……?」
「付き合うって言ったから、すぐにするんだよ」
「今日は……するかどうか聞いてくれないの?」
上気した頬と潤んだ瞳で問いかけると、昴は何とか気持ちを堪えながら、
「していい?」
と問いかける。
そして七香が頷くのと同時に、それ以上反論できないようにキスをして唇を塞ぐ。そして七香の胸を揉みながら、少しずつブラジャーをずらした。露わになった胸の頂を、昴の長い指が摘んだり転がしたりを繰り返すので、七香の呼吸が少しずつ上がっていく。
昴の唇が離れたかと思うと、今度は胸の頂を口に含み、音を立てて吸われたり、しつこいくらいに舐られ、七香の下半身が徐々に熱を帯び始めた。
腰が浮いた瞬間に昴は腕を差し入れ、下着とスカートを取り去った。鼻息を荒くしながら七香にキスをして、足の間にゆっくりと指を這わせていく。昴はねっとりと絡みつく蜜を指に纏わせ、七香の敏感な部分をじっくりと攻めていく。
キスで塞がれた唇から甘い呼吸が漏れるのを確認し、指を七香の奥深くに向かって挿入していくと、どうやらいいポイントを突いたのか、七香の体が大きく弓形に反った。その吐息を飲み込むようにキスをされた瞬間、体が大きく震える。
「七香……この間はごめん。痛くなかった?」
「んっ……久しぶりだったから少し痛かったけど大丈夫」
「今は?」
「大丈夫……気持ちいい……」
その言葉を聞いて愕然とした昴は、指で刺激を与えながら優しく攻め続ける。
「あの時は本当にごめん……どうかしてたんだ……。今日は優しくするから……」
しかしその優しさが、逆にもどかしくも感じる。もっと彼を感じたい、奥深くで繋がりたいーーそう思い、七香は昴のモノに手を伸ばした。
白山小梅
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