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っく…その後…どうなったのか気になるぅぅぅ…「言うまでもない」ってめっちゃ妄想広がるんですけど!?
「菊、どこへいくんだよ…?」
「すみません、私、アーサーさんよりも他の方のほうが好きなんです…」
「き、菊、…?何言って……」
「さようなら…」
「っていう夢を見たんだよなー…」
「そうだったんですね……それは大変でしたね…」
「あいやぁ…
って何真剣に聞いてるあるか!」
と、菊のコメントに王耀がツッコんだ。
「え、いけませんでしたかね…?」
「いけないとかじゃないんだけど…なんて言うのかなぁ…?」
「聞く価値がないのさ!!!」
一応言葉を濁したイヴァンの努力も虚しく、アルフレッドがバッサリ切る。
「…お前ら勝手に俺の話にはいってくんな!!!」
さっきまでずっと溜め込んでいた感情をぶちまけたアーサーに、菊は話を戻した。
「私はそんなこと絶対言いませんので、ご安心ください」
「菊……!!!そうだよな…!!!!」
「そう言う意味じゃねぇだろバカ」
フランシスがはたいた。
「ってぇよ!!!!」
「だが、本当に菊は何に対しても真剣で真面目だな」
と言ったルートヴィッヒにフェシリアーノが
「うんうん、初めて会ったときはびっくりしちゃったよ!」
と付け足す。
「そうでしょうか……」
「1回家でダラダラする生活とかやってみたらどうかな〜?」
「イヴァンさんもみなさんも私に優しすぎですよ…。私は日本男児ですから、これは当然のことだと思います」
「俺が世話しようか?」
とアーサーが意味ありげに口走る。
「俺がお世話する〜!!」
「だったらお兄さんのほうが適任だとおもうけどなぁ〜?」
「僕は面倒見いいと思うよ〜!」
「我が唯一お世話したことあるから、我がするあるよ!」
「Noооо!この俺さ!!」
「…俺はもうツッコまんぞ……」
そんなこんなで一向に決まらなかったため、誰もお世話をせず、1日中1人でいるだけでもマシであろうと菊にその権利が与えられた。
「…1人は落ち着けますね……」
と、茶をすする音がこだましたのを耳にしながら呟く。その呟いた言葉すらが今までの様子から信じられないほど部屋に響く。
だが……
「………アーサーさん、隠れていないでもう出てきてください…」
「悪いな…バレてるとは思わなかったぜ…」
「全く……しょうがないお方ですね…」
と微笑んだかと思えば、表情を変えた。
「と言うと思いましたか…!!!私やっとゆっくりできる休暇を得られたと思ったらこれですか!?!?」
「うっ……す、すまなか───」
「もうアーサーさんなんか、きき、嫌いです!!!!!」
「な…………」
アーサーが菊に1番言われて傷つく言葉第1位(諸説あり)の言葉を言われてしまい、絶句する他ないアーサー。
それを見計らっていたかのように外で待ち受けていた笑顔の他のメンバーの元へ菊は走っていった。
翌日。
「流石に言い過ぎましたよね…謝らなくては…」
と呟きながら、アーサーの家に訪問しに行った。
「あの…!すみません、アーサーさんはいらっしゃいますか…?」
いつものニコニコ顔のアーサーの姿が見られないだけでなく、何も返事が返ってこない。
「…大丈夫でしょうか………」
ドアノブに手を掛け、ひねると簡単に開いてしまった。
「……し、失礼しますよ…?」
これで私は不法侵入罪で逮捕されてしまうでしょうか…と思ったが、今はアーサーが心配だから仕方ないのです、と自分に言い聞かせながら手当たり次第部屋を覗いた。
「いらっしゃいませんね……」
ここが最後の部屋だ。何故か固唾を飲んでしまう。
「………」
そっと覗くとアーサーはベッドの上で寝ていた。
菊は一安心してその場を去ろうとしたが、一瞬目に入った光景に驚きが隠せなかった。
部屋にある豪華そうな机にはたくさんの自分の写真。壁にも数え切れないほどの写真。そしてベッドには自分に似ているような抱き枕。隣には本物のアーサーのようで違う、似た抱き枕だった。
そして背後から
「菊゛………迎え゛に来゛てぐれたの゛か………♡」
その後は言うまでもない。