テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
■呪画怪談:『花骸(はながら)』
追補資料
郊外マンション管理人・後日談(通話記録)
※会話が一部、聞き取れなかった為、把握できた内容のみ記録。
もしもし、
お久しぶりです。
(簡単な挨拶など。中略)
あの出来事のあと、
しばらくは、
部屋に近づかないようにしていました。
ただ、
管理の仕事をしている以上、
放置もできません。
あれから二カ月ほど経った頃、
その部屋の真下の部屋から、
水が滴る音が聞こえると相談がありました。
もし漏水なら、大きな被害が出ます。
あまり気が乗りませんでしたが、
点検の為に、再度訪問しました。
昼間でした。
晴れていました。
「昼なら大丈夫だろう」
そう思っていました。
鍵は、
前と同じで、
開いていました。
正直、
その時点で、
少し嫌な感じはありました。
(聞き取れず。中略)
中は、
前と同じでした。
何もない部屋。
ただ。
前は、
暗かったのに、
その日は、
少しだけ明るかったんです。
電気はついていません。
ぼんやり、
壁が見えるくらい。
そして、
絵は、
同じ場所にありました。
前より、
少しだけ、
近く感じました。
(聞き取れず。中略)
気のせいだと思って、
水回りの点検を始める前に、
窓を開けようとしました。
その時、
気づきました。
床に、
うっすら、
丸い跡
何かを置いていたような跡が、
いくつもありました。
椅子ではない。
286
机でもない。
もっと小さい。
まるで人が、
立っていたみたいな。
複数。そう複数です。
(聞き取れず。中略)
その瞬間、
前に聞いた言葉を、
思い出しました。
「僕らは、悪いことはしていません」
覚えてます?
(聞き取れず。中略)
怖くなって、
すぐに出ようとしました。
玄関のところで、
ふと、
気づいたんです。
最初に入ったとき、
玄関からの足跡を、
確認していなかった。
自分の足跡の横に、
うっすら積もった埃に、
もう一つ、
古い、
薄い足跡がありました。
外に向かっていません。
中に向かっていました。
その足跡を目で辿ると、
その先にあの絵がありました。
あったんです。
あったんですよ。
(激しく狼狽、聞き取れず。中略)
それから、
水道管の確認も忘れて、逃げるようにして立ち去りました。
(間)
(少し落ち着いた様子)
私は、
そのあと、
そのマンションの担当を、
外してもらいました。
ただ、
最後に引き継ぎのために一度だけ、
住人台帳を見た時。
その部屋の、
居住人数の欄が、
「1」から
「未確認」
に、変わっていました。
わかります?
この、意味わかります?
(激しく狼狽。会話にならず)
それから、
ほぼ毎晩、あの絵が夢に出てきます。
おかしくなりそうです。
助けてください。
どうしたらいいんですか?
助けてください。
(以降、同じ言葉の繰り返し)
コメント
2件
ところどころ聞き取れないところは、なんて言ってるんだろう?🤔 結構、重要そうなこと言ってそうで気になります ……あと、マンションの管理人さん 既に精神がおかしくなってる気がします。大丈夫かな😣