🌟side
目が覚めて1番最初に見た光景は
病院の天井だった。
あれ…?私、康二と手を繋いで……
康二は…どこ?
「……○○!!」
誰かが病室のドアをノックせずに開けた。
康二かと思って、顔を向けると
💛「はぁ…はぁ…よかった……無事だ……」
何年ぶりかなんかに見た、兄だった。
🌟「……お兄ちゃん?」
💛「あぁ、俺だ。」
🌟「……なんで私ここに」
💛「康二とデートの途中だったんだろ?車にぶつかって、今ここ。」
🌟「…康二は!?」
すると、兄ちゃんの顔が暗くなる。
💛「康二…な」
心臓がズキンと痛くなる。
信じたくない。
康二は絶対に死なせない。
なのに
💛「即死…だったらしい」
私のナニカに大きい穴が空いた気がした。
でも、少しだけ喋った。
もしかして
最後の力を振り絞って……
🌟「康二…康二ーーッッ!!うわあああ!!! 」
私はもう何もかもがダメになって、思わず叫んでしまった。
💛「○○ッッ!……○○は最後まで頑張った」
🌟「兄ちゃん…康二……どうしたら、」
💛「大丈夫。康二は○○と一緒だろ?」
🌟「え?」
💛「またどこかで別の形で会える。」
💛「○○が生きてるってことは、康二も○○の中で生きてんの。」
またどこかで別の形で会える。
その言葉が、数年後本当になるなんてこの時は思ってもいなかった。
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