テラーノベル
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一次創作 / 1部GL要素あり
人物紹介ーーーーーーーーーー
✧︎ 宮園 怜依 - みやぞの れい -
高校3年生。小説で創作活動をしている。
lines…「」
✧︎ 白峰 風花 - しらみね ふうか -
小学4年生。幼少期から病気を患っていた。
lines…『』
※ その他の人物の表記は [] に固定してあります。
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「ただいま」
そう零すと同時にリビングへ繋がる扉を開く。
灯りを消していた部屋は暗く、冷ややかな空気に包まれていた。
高校3年生、独り暮らし。
周りから批判的な意見を貰うことだってある。
変な人だとか、関わらない方が良いだとか。
実際、そんなものはただの偏見にすぎなかった。
平凡な時を流れるように過ごす人生は退屈で仕方がない。
「今日もやりますか。」
自身のパソコンを起動し 最初に開いたサイトは
所謂「小説投稿サイト」
私の生きがいはこれだけ。
これがなくては自分自身も既に失っていただろう。
通知欄を開くと 両手で数えられるほどのいいねとコメント。
私の作品を見てくれる人は少数だった。
それでも小説を書く時間が自分の人生の中で
1番と呼べるほど素敵なものだった。
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At school
[あ、きたよ]
[ほんとだ]
そう呟きながら睨むような鋭い目付きで
こちらを見てくる。
私は クラスに馴染めない。
昔から小説を書き続けたせいで 周りの人間との
関わりは壊滅的である。
親でもまともに話した記憶があるか疑うほどだ。
私は誰にも話しかけずに自身の席に腰をかけた。
時計の針は既にHRの時間を指していた。
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[HR始めるぞー]
先生からの合図でクラス内は豹変した素振りを見せた。
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そこから流れるように授業が進み
時間は給食時。
次々と教室からでていく生徒たちは
購買でも狙いに行っているのだと考える。
私は今日も1人、教室の隅で昼食を摂る。
その方が案外楽だったりもする。
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4:00 P.M.
[以上でHRを終わりにする。]
[起立]
[さようなら]
学級委員の号令で生徒は一斉に席を立ち、挨拶をする。
その後は速やかに教室から出ていく部活男子や
そのまま教室で取り囲み話し始める女子たち、
颯爽と教室を出て図書館へ向かうメガネ男子。
様々な姿が見受けられるが私はその中のどれにも属すことなく 素早くカバンに教科書を詰め込み、教室を後にした。
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At School Zone
いつもの帰り道。
街に生える木は殆どの緑が消失し、寒そうな姿をしていた。
冬特有の 冷たく乾燥した風が頬の横をすり抜けていく。
毎日 歩く道には公園があり そこでよく散歩したり、小説を考えたりしていた。
私はそこで、ある独りの少女に出逢う。
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【 無数の星屑が輝く夜に 】- Prolog -
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