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9人side
“ある人”の執事になるため、今まで努力してきた。
岩 ) 笑顔が可愛くて。
深 ) 誰よりも優しいのに
宮 ) 誰よりも人を気にしていて
阿 ) 誰よりも傷つきやすいから
渡 ) 守ってやりたくなるやつ。
深 ) 照れたように笑うのが美しくて。
目 ) 初めて会う日から見惚れてた。
ラ ) 女の子なのに心が綺麗で、
向 ) 中学校が同じだった、
み ) 流奈。
名前しか覚えていない。
しかも下の名前。
顔ははっきりと覚えている。
まだ好きだということもわかる。
その子が大企業のお嬢様だったことも。
わかるのはそれだけ。
今日も運命の再会を信じて、あちこちを転々とする。
阿部side
今日、新しい屋敷へ きた。
俺からしたら5軒目だ。
深「照、!?」
岩「佐久間じゃん、?」
佐「だてさん、?」
宮「阿部、?」
阿「目黒…」
目「しょっぴー、!」
渡「ラウール、?」
ラ「康二くん、?」
向「ふっか さん、」
集まったのは中学の友達だった。
ふっかと俺と佐久間と照が3年。
流奈と、だてさん、翔太、目黒、康二、が2年。
ラウールが唯一1年。
一緒の学校にいたのは一年。
でも、みんな同じ人を好きになった仲。
結構仲は良かった。
宮「なんでここに…?」
佐「おいらは執事になるためでやんす!」
み「俺も、…」
渡「…ここで働くの?」
阿「うん、」
目「俺は流奈に会うためにいろんなところ転々としてんだけど。」
向「俺もやで、!」
ラ「ふーん、じゃあまた、」
み「ライバルってこと?」
岩「あっそ、笑 お前らと会うと思わなかったわ」
深「俺が見つけて一人勝ちだと思ってた、笑」
渡「どんまい、笑」
阿「……ガチでやらないと取られるから、ガチで行くよ?笑」
佐「遠慮は無しで。」
宮「ここの家が流奈かもわかんないけどね、」
目「んじゃね、」
そう言って手を振った。
進行方向は同じ。
渡「着いてくんなよ、」
佐「お前こそだろ、w」
ラ「進行方向同じでしょ、執事なんだから。」
阿「考えたらわかるでしょ、」
佐「…すみません」
なんて他愛のない会話して、
?「…あぁ、執事さんたちですか。」
?「わしはここの、国音寺 政郎だ。ここの一人娘の世話をしてもらう、」
?「君は勉強、君は………」
?「部屋にいるよ、じゃあ、」
部屋に向かう。
期待でいっぱいで。
コンコン、
岩「失礼します、」
そう言って入った部屋は真っ暗だった。
翔太が電気をつける。
深「……お嬢様。」
ふっかが声をかける、
振り返ったのは流奈だった。
でも想定していた感動の再会とは違った。
流奈は泣いていたから。
佐「、!?なにかあったの、!?」
執事なんて立場も忘れたように佐久間が言う。
流「……さっくん、?」
佐「そう、なにかあったの、!?」
流「出ていっちゃった、」
目「どういうこと?」
流「好きだった人、出ていっちゃった、」
か弱い口からこぼれ出たのは、ショックを受ける言葉だった。
渡「好きな、人。」
流「執事、だったんだけど、なんかっ、いなくなっちゃって、」
岩「……そう、」
泣き止むまで待ってから、俺は告げた。
この中で一番流奈が好きなのは間違いなく俺だから。
阿「その恋上書きするの、俺らじゃダメ?」
流奈side
好きだった人がいなくなった。
代わりに執事が来るって言われたけど、
代わりはいくらでもいるって言われてる気がして辛かった。
代わりにやってきたのは中学校の同級生。
阿「その恋上書きするの、俺らじゃダメ?」
漫画でしか見ないようなセリフに、少なからずドキドキしてしまう。
流「どういう…?」
阿「流奈の恋、俺らが上書きするよ。俺らのこと好きになって?」
流「え、?」
佐「ふふっ、いきなりじゃなくていいよ?ちょっとずつでいいから。」
宮「ちょっとずつ立ち直ってね?」
流「わかった、?」
岩「ん、いー子。((頭撫 」
流「っ、?」
岩「こーいうことするからね。覚悟しといて、笑」
流「/////」
深「照れててかあいい、わら」
心臓がもたないよ…
次 ♡10
コメント
12件
新作最高です! 執事がライバルなのいい!
新作だ〜!✨️見てる側の私でも心臓持たない(?)