俺の生活

今日は学校を休んだ。

と言っても、いちいち報告しないでいいくらい俺の中では普通のことだ。すちが俺にお願いしてくるのだ、俺の”開発”の為に。

でも今日は一味違う。なぜなら＿＿＿＿＿＿

みこと「わ！らんらん久しぶりやね！」

従兄弟が珍しく家に来たからだ。

櫻 美琴。

俺の従兄弟で関西人。

一見穏やかで優しそうに見える。が此奴も俺の兄と同じ血だ。だからまぁ…。

みこと「らんらんの為に新しい首輪買ってきたんよ！」

変態だ。

おまけに今日すちは家を空けている。

すち「今日は少し急用が出来ちゃった〜。学校休めって俺が言ったのにごめんねー。まぁ今日は休んでていいよ。」

らん(ゆっくり出来ると思ってたのに…)

みこと「じゃあらんらん、おやすみ！」

みことがそう言った瞬間、俺の首に電撃が走った。

俺は薄れゆく意識の中でみことの腕に抱かれた。

そして視界が明るくなると共に、俺の体には異常が起きていた。

らん「~~~~~~ｯ!?」

みこと「あはっ♡らんらんの身体〜♪」

そうだ、これはいつもの事。

俺が起きた時、俺のナカにはみことの＿＿＿

今俺は腰をしっかり掴まれて逃げられない。みことからも、この快楽からも。

らん「あ”ぁっ…っぅ、あ”‘~~！！！」

みことの両親は金持ちで、権力で色々なことをねじ伏せられる程。

両親は仕事、世間の相手などでいつも忙しく、基本的に放任主義。

その親の元で育ったみこと。世間体からしたら真っ直ぐに見える性格も、俺には悪魔のようにしか思えない。何故かスタンガンや刃物の使い方がとても上手いし。機械音痴な癖になんなんだよ。顔こそすちと似ていて綺麗だが、それが逆に俺の恐怖心を増加させた。

みことが俺のナカを激しく突く。

らん「っう”‘ｯ…！！！」

俺に電気のような感覚が走った。

そしてみことが手を止めると、俺は力が抜けたように床に倒れ込んでしまった。

そんな俺にみことは馬乗りになる。

みこと「らんらんはやっぱり俺の天使やな…」

そう言いながらこのみことという悪魔は俺の首に手をかけた。

らん「…！！！あ”ｯゔぁっ…！？がｯ」

みことが俺の首に力を思いっきりかける。

そして俺が気を失いそうになると、ぱっと手を外した。

みこと「らんらん…学校で新しい友達は出来た？」

らん「ひゅ…ｯがほ”は~~っ…」

俺が咳き込みながら首を横に振る。

みこと「まぁ…そんな事したらすち君に何されるか分からんしなぁ。らんらんに大切な人が出来るなんて…そんなことあったら」

「殺しちゃうかも。らんらんも、その人も！」

そう言い、みことは俺の首に跡をつけた。

この赤い跡は俺がみことの物という印…らしい。

少し息が整ってきた。くそが。

みこと「ね、」

らん「…何」

そしてみことは俺の顔を掴んできたかと思えば、俺の口に指を入れた。

らん「！」

そしてみことは俺の口内を厭らしく犯すような手つきで撫で回す。

らん「ぁ…うぁっ、ゃあ…ｯ」

みこと「らんらん、俺とかすち君には抵抗しないもんな〜。偉い子♡」

思いたくないけどこれは事実だ、けど口ではっきり言われるとやっぱ腹立つ。

すちやみこと…始めは抵抗した。けど、その度「お仕置き」を食らう。そのお仕置きでは鞭をきつく撃たれたり、悪い時は腕や足を折られたり…恐ろしい痛みが沢山待っていた。だから嫌でも俺はこいつらに従わなければならない。

みことが俺の口から指を抜いた。

みこと「らんらん！俺にキスして〜」

すちやら此奴やら…我儘すぎるだろ。

らん「…はい」

そして俺は仕方なく、みことに触れるだけのキスをした。

みこと「…♡」

その時のみことの瞳がとんでもなくどす黒かったこと、それを見ぬふりしながら。

すち「本当にごめんね〜、らんらん。まさかみことちゃんが来るなんて思わなかった。」

全くだ。

どうせすちは俺や俺の部屋、家にしかけた盗聴器GPSカメラでとっくにバレているだろう。

それなのに助けることもしなくただ見ている。これがすちのムカつく所。

人に俺を好き勝手やらせ放題。その癖俺が自主的に人と話したりクラスメイトと接触したりすると躾してくる。それに、

ぐいっ

らん「ｯ」

不意打ちでキスしてくる。こういう狡いところもほんと嫌いだ。

すち「らんらん、聞いてる？そんな顔も好きだよ。俺以外には見せないようにしたいのに…。なんで学校なんか行くかなぁ。一生俺が養ってあげるし、不自由な思いさせないのに。」

もう不自由な思いしてるんだけど。今すぐお前から離れたいよ。

すち「らんらんは俺から離れないよ…っていうか、離さないし。ねぇらんらん、従えるでしょ？俺の可愛い弟だもんね。」

らん「…はい。」

エスパーかよ

あー、もう大嫌いだ。

すちもみことも、

こいつらに逆らえない俺も。