1話
??「い゛ッッ……!!」
ある一国が痛みに震えていた。
誰も来ない地下の薄暗い部屋の中。
殺風景なコンクリートで出来たこの部屋に来るものなど、なかなかいない。
それこそ、拷問にピッタリとでもいうのか。
そして彼の前には、そんな魅力的な獲物を捕まえた捕食者が、気味悪く笑っていた___。
ある日アメリカが、急に熱を出した。
火照った体は思うように動かず、もどかしい。
🇺🇸「なんで俺が熱なんか……」
正直、頭は割れるほど痛い。だが弱音を吐くほど弱っている、というのは認めたくない。
素直に言えばいいだけの事を、さすが大国というのか、それを彼のプライドが許さなかったらしい。
その時、アメリカのスマホから着信音が聞こえた。
🇺🇸「なんだよ……こちとら熱だっていうのに」
画面に表示された名前は彼のライバルでもあるロシアの名前だった。
(が、アメリカのスマホの表示ではアル中になっている)
🇺🇸「……Hello?」
もそもそと話すアメリカを電話越しの相手は押し殺すように笑った。
🇺🇸「…おい、笑ってるのバレてるぞ」
少々不機嫌になり、少し声のトーンを落とした。
🇷🇺『あぁ……w悪い、お前がボソボソ話してんのが面白くて』
何が面白いだ、こっちは辛いのに。とアメリカは心の中で呟いた。
🇺🇸「なんだよ、バカにしたかったのか?」
🇷🇺『いいや、お前が風邪引くなんて珍しいなーって思って電話してみただけ』
凄く遠回しに心配してくれるロシアに、思わず小さな笑みが浮かんだ。
🇺🇸「OK,じゃあお前は俺を心配してれたってことだな!……ゲホッ」
大声を出したせいか、咳が出た。
🇷🇺『はぁ……あんまり電話越しに大声出すなよ。というか体にさわるからやめろ』
今度は意外にも普通に心配してくれるロシアに、少し驚いた。
🇷🇺『なんか欲しいものは?暇だし買ってやるよ。どうせ今はブリカスもいないんだろ』
なんで分かるのだろうか。と彼の洞察力にはアメリカでさえも感心した。
🇺🇸「マジ?thank you!!じゃあコーラと……」
🇷🇺『バカか。』
そのままアメリカは結構話してしまったのだった。
そして事件が起きたのは、ロシアと夢中で話している時だった。
熱だったのもあるだろうか、窓が割られて何者かが侵入するのに気づいた時には、既に目の前にいたのだ。
🇺🇸「ッ……!?」
手元に置いてあった銃に手を伸ばそうとしたところで、あとから来た数人の男に拘束されてしまった。
🇺🇸「……!離せ!」
🇷🇺『……?アメリカ?どうかしたか?』
異変に気づいたロシアがアメリカに問いかけるが、その答えが返ってくることはなく、代わりにアメリカの拒絶の声が電話越しに聞こえた。
🇷🇺『おい……アメリカ!反応しろ!大丈夫か!』
それを言った途端、急に静かになった。もはやアメリカの声すらしない。
静寂に包まれる中、ロシアの頬に冷や汗が流れた
🇷🇺(これはまずいな……)
その時、電話の向こうから微かに声が聞こえた。
??「……たな」
???「…ぁ、誘拐すんのも意外と簡単だったな」
誘拐、その言葉にどっと汗が流れる。
🇷🇺(アメリカは今何かに拘束されてる……!?)
🇷🇺『おいお前r…』
そこまで言ったところで、電話が突然に切られた。
あちらがロシアに気づいて電話を切ったのだろう。
ロシアはスマホを持ったまま、その場に立ち尽くした。
今、アメリカはどうなっているだろうか。
もしや、人間では死んでしまう程に痛めつけられているのでは無いだろうか。
どんどんと不安な妄想が膨らむ。
🇷🇺「俺1人じゃ、、みんなに伝えるしかないな……」
ロシアは意を決して、他の国々に伝えることにした。
アメリカが、危険だと。
長かった……すみません!
どうですかね……下手くそでごめんなさい😭💦
さぁこの後アメリカはどうなってしまうのか
次回も読んでくださると嬉しいです!
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝
コメント
2件
一体誰が誘拐したんだ、ちょっと一緒にアメちゃん誘拐させt(??)
視点がぐちゃぐちゃじゃねーかと思ったそこの貴方。 はいその通りですすみません!! 今度からちゃんと気をつけます!