網戸を引いたままの窓から、子供達の陽気な声が聞こえる。
射し込む光は僅かに光量を絞った橙色。
体感的にも涼しさを覚え、もしかしたら今は夕方なのかもしれない、と思った。
しかし、時間帯がわかったところで、私にはどうということもない。
現在が、何月何日の、何曜日の、何時何分なのかなど、私にはどうでもいいことだった。
ベッドの上、寝転んだ視線の先、ただ真っ白な天井を、眼が渇くのも構わずに見つめていると、本来そこにないはずの黒点が見えてくる。
それは次第に大きく広がり、まるで私を呑み込むように、覆い圧しかかってくる。
黒い、黒い、深い、闇だ。
一度呑み込まれたら最後、戻っては来られないだろうと悟る。
ふと、「戻る」という言葉を脳裏で繰り返した。
どこに、戻るというのだろうか。
私の心は、もう、砕け散*******
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