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皆さんは幼い頃の夢といえば何を思い浮かべるだろうか?お姫様?パン屋さん?
どれも素晴らしい夢だと思う。
私の幼い頃の夢はこうだ。
「魔法使いになりたい。」
我ながら可愛らしい夢だったと思う。しかし残念なことに魔法なんてものはこの世に存在しない。
私の夢は消えた…。そのはずだった。
第1話 魔法使いになりたい
アメリカ「へー、親父昔魔法使いになりたかったんだ。意外だな。」
イギリス「はい?…何故そのことを知って……」
フランス「ボンジュール♪もっとイギリスの小さい頃について話してあげようか?アメリカ」
イギリス「もしかして…ですが貴方がアメリカに教えたのか!?」
フランス「そうだよ〜、アメリカが知りたいって言うからさ」
クソ…やられましたね。弱みを握られてしまいました。このままだとあのアメリカのことですから、日本さんとかに 「親父って昔の夢魔法使いなんだってよ!」とか言いふらして回りそうだ…。
ああ!日本さんだけならまだしも中国やロシアに言われたら数年はバカにされるに違いない!
イギリス「はぁ…アメリカ。そんなしょうもないこと気にするよりも、もっと有益な情報を仕入れてきてくださいよ…。」
アメリカ「俺にとっては最も有益な情報だったけど」
イギリス「何言ってもダメだ…」
フランス「でね〜イギリスったら「魔法使いになって世界を手にするんだ」ってよく息巻いてたよ」
アメリカ「魔法無しで世界を手に入れたけどな」
イギリス「フランス!(怒)」
イギリス「まぁ、私はもう家に帰るので──」
フランス「あ、そこまだ工事中だよ。」
イギリス「え──」
ガシャガシャガッシャーーーーン
アメリカ「親父!!!!!」
「魔法使いになったら世界を手に入れるんだ!」
「へぇ、それはいい夢だね。あぁ、そうだ。どうして世界を手に入れたいの?」
「わかんない。友達が欲しいのかも。」
「そっか。でもそれじゃあ友達は出来ないよ」
「どうして?」
「だって友達って強引に作るものじゃないから」
「そっか…。じゃあ魔法使いになって皆のために動いて魔法使いになりたい!」
「いいね。でも僕は前の夢も好きだったよ」
遠い昔の記憶だろうか。魔法の話。
どんなに頑張っても魔法使いにはなれないと悟るのはそう早くなかった。
でもこうやって思い出すということはまだ未練があったのだろうか…。いや違うな。
アメリカやフランスとそんな話をしたからだ。
でも…もしも魔法使いになれたなら───
アメリカ「フランス!目が覚めた!」
フランス「イギリス!大丈夫かい…?」
イギリス「え…ええ。」
フランス「じゃあ最後の仕上げをするから、」
イギリス「最後の仕上げ?私料理でもされているんですか?食べられるんですか?」
フランス「?何を言っているんだ?魔法で傷を完全に治すだけだよ。」
アメリカ「別の意味で食べたいけどな」
イギリス「?」
イギリス「えーっと待ってください、いま魔法って言いましたか?」
フランス「うん、言ったよ?」
イギリス「えーっと、なんだろう。あの説明するので聞いては貰えませんか?頭は大丈夫です」
魔法かぁ…。いや普通に有り得ないですよね!?
だってこの世にはそんな原理はない!
どんな風になっているんだ…?幻覚なのか…?
フランス「ふーん。魔法が無い世界から来た…と。アメリカ、イギリスの頭に回復魔法かけるね」
イギリス「待て待て待て待て」
イギリス「本当なんです!私の元いた世界は科学で成り立っていて、魔法なんて存在しなかった!」
アメリカ「科学…?おとぎ話のかい?」
イギリス「おとぎ話の!?!?」
嘘でしょう…。科学と魔法の立ち位置が変わっていると言うのでしょうか。
うーん…。にわかには信じられがたい話ですが…
というか、なぜ私はこんな世界に…。
バァァァァァァン
日本「話は聞かせてもらいましたよ」
アメリカ「日本!?!?」
日本「イギリスさんはつまりパラレルワールドから来たんですよ。「もしも」の世界ですね」
イギリス「さすが日本さんです!話が早くて助かりま…え?待って私より冷静じゃないですかちょっとそれは信じられないですうわーーーーーーーー(早口)」
日本「落ち着いてください…。」
フランス「つまりイギリスの頭は正常なのか…?」
日本「ええ、恐らく。逆にイギリスさんからしたら我々がおかしいように見えてます。」
アメリカ「うーーーん…」
つまりここはパラレルワールドで、魔法があった世界。魔法があるから科学が進んでいない…。知っていてもテコくらいでしょうか…?というかアメリカ、貴方が頭を抱えないでください。抱えたいのはこっちだ
アメリカ「じゃあ魔法の基礎もわからないのか?」
イギリス「ええ、一応。」
アメリカ「火に強いのは何属性?」
イギリス「水」
アメリカ「じゃあ水に強いのは?」
イギリス「電気」
アメリカ「電気に強いのは?」
イギリス「地面…ってこれポkモンだ!!!!!」
アメリカ「重症だな。よし、魔法学を一から学び直すために学校に入学しよう。」
イギリス「いや…ええ……。」
確かに魔法が使えたら…とは言ったけれども知識がない状態で使いたいなんて行ってない!あぁ!なんてことだ…!!!
次回に続く。