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チュートリアルのちょうど中盤に差しかかるあたり。 画面には、こんな文章が表示された。
「ボクは霊力もなければ霊視なんてできないよ! そんなの当たり前! じゃあ何ができるのって? ボクはAIだから、膨大な写真データを学習しているんだ! もちろん動画もね!」 ——次へ。
『ボク』というのは、このアプリのメインキャラクターのようだ。
名前はカンテーシ。おそらく“鑑定士”から取ったのだろう。
可愛らしいロボットのような見た目で、一般的には愛着を持てそうなデザインだ。
……私は別に、湧いていないが(湧いた)
ベラベラと喋り続けるカンテーシの説明によると、このアプリに搭載されたAIは、膨大な写真と動画のデータを保有しているらしい。
とりあえず、続きを読んでみることにした。
「データをたくさん持ってるってことは、本物かフェイクかをデータ分析から判別するよ!」 ——次へ。
「利用規約にも書いてたけど、キミが読み込ませた写真なんかも学習データとして貰ってるんだ!」 ——次へ。
「つまり、ボクができるのは霊視なんかじゃない……『人がどうかを判別してるんだ!』」 ——次へ。
……これだ!!
私の違和感の正体は!!!
一応、最後まで読んでおこう。
「もし鑑定結果に『心霊の可能性 0%』って出れば、完全なフェイク!」 ——次へ。
「ボクを騙そうったって無駄だからね!」 ——次へ。
……これだ!!!!
私の違和感の正体は‼︎(二度目)
そう『フェイク』だ! 頭の隅で異様な違和感を放っていたのはおまえダァああ‼︎(怪談風)
鑑定された写真が“フェイク”と判断される場合、その理由は次の3つのうちいずれかである。
その理由とは…
続く