俺の感情から、怒りが消えたら、
どれだけの人に愛されるのだろう
俺が、学校に通ったら
どれだけの人が褒めてくれるだろう
もし、俺に弟がいなければ、
どれだけ親は俺に目を向けてくれるかな
毎朝布団に潜り込み、昔悪ふざけをして
弟とつけた天井のシミを眺めながら こんなことを考える
学校に上手く馴染めず、家族にも八つ当たりして、病弱な弟さえも突き放してしまう
目を瞑れば、みんなが俺を置いていく妄想
クラスメイト、母さん、黒、水が
数々と俺を馬鹿にして、嘲笑って、
やっと収まったかと思えば俺を置いて
どこかへ消えてしまう
これが想像で現実では無いのは理解してる
でも、もしこれが本当だったら…と考えると手が震えて俺を苦しめる
違う、違うんだ
母に怒鳴りたいんじゃない
弟たちを睨みたいんじゃない
母に親孝行がしたい
弟達に勉強を教えたい
また一緒に遊びたい
いくらこんなことを神様にねだっても、
神様は俺の願いを聞く耳も持たなくて
「ありがとう」の言葉も、俺の喉から
口にすることが無かった
朝起きれば、この世界にイライラする
この世界が進んでいて、俺が生きている事実
いっその事眠ったまま息絶えていたらいいのに
「はぁ…」
床の踏み場のない数の先生からの手紙
「みんな待ってるよ」とかの綺麗事の数々
その手紙を踏み潰すように立ち上がる
ノートパソコンをとるため机に向かって 歩き、目の前の 鏡の自分と目が合う
俺って、こんな醜い顔してんだ
切れ長の目に、八重歯、中学生とは思えない大人びた顔だ
身長も高い方だから 、1つ下の黒にさえ
年の離れた兄弟に見える
俺の弟、黒は、俺の弟に似合わないほど優等生だ
成績スポーツ共に抜群で、容姿も良い
笑顔が可愛くて、正月の親戚の集まりでは従兄弟同士で取り合いになるほど人気者だった
それでも「お兄ちゃんお兄ちゃん」と
駆け寄ってくる弟が可愛くて、大切だった
でもいつからだろう
弟に「憎い」という感情を抱くようになった
なんでも出来る彼奴がが羨ましくて、勝手に嫉妬し始めた
どれだけ憎くても、どれだけズルくても
喧嘩なんてすることは無かったし、
やっぱり俺は黒が好きなんだな、と実感していた
そんな日喧嘩しない日が、今この瞬間
終わりを迎えた
朝、母と口喧嘩をしていた
理由は何も無い、ただ意味もない諍い
ただただ時間が過ぎていくだけだった
言い争いが上がりきった所に黒が起きて、
水の体調不良が発覚した
母は大慌てで2階に駆け上がり、
黒と俺をリビングに置いて水の所へ 直行した
黒には冷えピタや体温計を要求したくせに 暴言を吐く姿が腹立たしい
母の行動に唖然としているうちに黒は通学バックを持って玄関を出ていった
「え…っ!?」
玄関が閉じられ、無言の時間が過ぎていく
俺の声はテレビの音と
2階の物音でかき消されていた
1つ、深い息を吐いた
だんだん情報が頭の中で理解してくる
体調を崩した水に、そんな水に構う母
そして朝ご飯も食べずに学校へ通った黒
俺は小さく「黒…」と息と同じ大きさで呟くだけだった
ーーーーーー
はいみなさんこんにちは!作者です!!!
お気づきでしょうか?
この「向日葵の咲かない日曜日」のサムネ?が完成しました!
こんな感じですね!
もう少し早く完成する予定だったんですが…😭
とりあえずよろしくです!
詳細⤵
スクショ 使用 ✕
AI学習 ✕ (そもそもする人いるのか…?)
以上!この物語の作者からでした!
これからもこの作品をよろしくです!
コメント
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神絵師誕生の瞬間を見てしまいました…。小説も尊くて絵も上手いとか何事ですか…? さては神ですね。
次回 ♡3000 1番くじの結果⤵