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すず
第1話『兆候』
秦国・咸陽。
合従軍結成の報せが国中を震撼させていた。
六国合わせて数十万。
楚、趙、魏、韓、燕、斉。
史上最大の連合軍が秦へ向かっている。
玉座の間では、若き王・嬴政が重臣たちの報告を聞いていた。
「各地の関所より報告です! 合従軍は予定通り進軍中!」
緊張が走る。
しかしその時…
伝令が血相を変えて飛び込んできた。
「へ、大王様!!」
「申せ。」
「東方海上にて……正体不明の大軍勢を確認!!」
場がざわつく。
「趙軍か?」
「いえ! 魏でも楚でもありません!」
伝令は震える声で続けた。
「旗の色が……あまりにも派手なのです!」
「……?」
一方その頃。
東の海。
巨大な船団が水平線を埋め尽くしていた。
赤。
青。
黄。
緑。
紫。
虹色の旗が風にはためく。
船首に立つ総大将が叫んだ。
「ついに来たねぇ!」
その男の名は…じゃぱぱ。
彼が率いる謎の国家。
第八国『虹』。
そして、その軍勢こそ…
虹桃軍団!!
十二の大将軍。
じゃぱぱ
のあ
たっつん
ゆあん
シヴァ
どぬく
うり
えと
なおきり
ヒロ
もふ
るな
それぞれが一軍を率いる異色の国家であった。
その頃、秦北方。
秦軍総大将・麃公は敵情視察をしていた。
すると副官が叫ぶ。
「将軍! 東方より未確認軍勢!」
麃公は豪快に笑う。
「ほう。」
「数は!?」
「およそ十二万!」
「旗印は!?」
副官は困惑した。
「それが……桃のような印で……」
「桃?」
「さらに兵たちは妙に楽しそうに行軍しております!」
麃公は初めて真顔になった。
「……面白ぇ。」
夜。
咸陽。
軍議の最中。
秦の諜報部隊から極秘報告が届く。
「正体不明国家『虹』の目的は不明。」
「ただし…」
「彼らは六国にも属していない。」
「そして。」
「秦を攻めるとも、守るとも言っていない。」
昌平君が目を細める。
「敵か味方か。」
誰も答えられなかった。
その時。
地図の上に一本の線が引かれる。
虹桃軍団の進路。
その先は…
なんと秦の首都・咸陽だった。
部屋の空気が凍りつく。
嬴政は静かに立ち上がる。
「新たな脅威か。」
「それとも希望か。」
遠く東の空。
月明かりの下で虹色の旗が揺れていた…。
コメント
1件
わあ~もう読んだよ!!🌈💖 えっとね、これ第1話なのにいきなりすごい世界観来たね!?「じゃぱぱ」とか「虹桃軍団」って名前がめっちゃカラフルで思わず笑っちゃったんだけど、正直そのギャップがめっちゃツボです🍑✨ 麃公の「面白ぇ」がもうこの人どっちサイド!?って感じで気になるし、嬴政の『希望か』って台詞もグッときたよ~~😭🌟 続きすごい気になる!! 次回の上陸シーンも楽しみすぎるからがんばってね🍙さん!!💕