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三話 森の主
◆ 森の中
•馬車を止め、森を徒歩で進む真理とリン。
•木々は鬱蒼としているが、鳥のさえずりが聞こえ、空気は澄んでいる。
真理(軽く肩をすくめながら)
「ちょっと肌寒いね」
リン(耳を澄ませて)
「…ん?ごめん、少し静かにして」
真理(立ち止まって)
「……?」
リン(険しい顔)
「……やっぱり……この先に、おびただしい数のスライムがいるわ」
真理(眉をひそめて)
「まじで?とりあえず確認しに行こう」
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◆ スライム地帯
•草も地面も見えないほどのスライム群。青、赤、緑と色とりどり。
•その光景に、真理は思わず絶句。
真理(ドン引き)
「……キモッ!!」
リン(前に出て)
「大丈夫。私に任せて!」
•リンは桁違いの魔力の持ち主。
•魔力総量が桁違いだが、複雑な魔法は苦手。
•だからこそ、単純魔法の数で押し切る。
⸻
◆ リンの魔法連打
リン(杖を構えて)
「焔! 焔! 焔! 焔! 焔! 焔! 焔ーー!!」
•森に炎の柱が乱立。スライムを片っ端から蒸発させる。
(※エフェクト描写:地面が焦げ、霧が立ちこめるように蒸気が湧く)
真理(周囲を見ながら)
「……でも、減ってない。全然減ってない……間違いない、これって……」
リン(うなずいて)
「うん。親スライムがいるっぽいね」
⸻
◆ スライムキングの巣
•二人は奥へ進む。
•木々が不自然に途切れた空間――そこには、部屋一個分はある巨大スライムが!
•親スライムは、体内で仔スライムを分裂生成している。
•音もなく増殖していく様子は、どこか不気味な神聖さを感じさせる。
⸻
◆ 戦闘準備
リン(杖を持ち直して)
「よし、準備できた?」
真理(剣を引き抜きながら)
「うん。やろうか」
•炎と剣。勇者と魔術師。
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