テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
蒼星能力学園・中央ホール。
一年生たちが集まっている。
巨大なスクリーンが光る。
「いよいよですね」
陽葵が小声で言う。
蓮は腕を組んでいる。
「初戦が大事だ」
凛も静かにスクリーンを見ている。
「強い相手だと厳しい」
その時。
スクリーンに文字が現れる。
一年チームトーナメント
ざわめきが広がる。
陽葵が言う。
「出ました!」
チーム名が順番に表示される。
朝比奈チーム
(陽葵・蓮・凛)
VS
黒岩チーム
蓮が小さく言う。
「黒岩……」
凛が続ける。
「土属性」
陽葵が聞く。
「強いんですか?」
「パワー型」
蓮が答える。
「正面から来る」
陽葵が笑う。
「わかりやすい!」
凛が言う。
「でも強い」
スクリーンが次の試合を表示する。
神代チーム
VS
水城チーム
会場がざわめく。
「神代だ」
「優勝候補」
「光属性」
蒼真は後ろの席で余裕の笑み。
陽葵が言う。
「蒼真くんの試合も見たい!」
蓮が言う。
「まず自分たち」
「そうでした」
その時。
黒崎理事長がステージに立つ。
「これより」
「一年チームトーナメントを開始する」
静寂。
「第一試合」
「前へ」
巨大なバトルフィールド。
観客席には生徒たち。
陽葵が深呼吸する。
「緊張してきた……」
蓮が言う。
「いつも通り」
凛も言う。
「私たちなら大丈夫」
フィールドの向こう。
相手チームが現れる。
中央に立つ大柄な少年。
「黒岩剛(くろいわ ごう)」
腕を鳴らす。
ドゴッ。
地面が少し揺れる。
「俺は土属性だ」
後ろの二人も構える。
陽葵が小声で言う。
「なんか強そう……」
蓮が笑う。
「だろうな」
凛が静かに言う。
「でも」
「私たち三人」
陽葵が頷く。
「チームです!」
黒崎理事長の声。
「準備」
空気が張り詰める。
「開始」
その瞬間――
黒岩が地面を叩く。
ドゴォォン!!
巨大な岩柱が突き上がる。
「うわ!?」
陽葵が跳ぶ。
蓮が叫ぶ。
「凛!」
「足止め!」
「了解」
氷が地面を走る。
シュウウウ!!
岩の動きが止まる。
蓮が前に出る。
「行く」
風が巻き起こる。
ゴォッ!!
体が一瞬で加速。
そして――
バチィッ!!
雷が走る。
黒岩が笑う。
「いいスピードだ!」
ドン!!
巨大な岩の盾。
雷が弾かれる。
「硬っ!?」
陽葵が叫ぶ。
「私も行きます!」
手を前に出す。
胸が熱くなる。
ボッ!!
炎が広がる。
黒岩が笑う。
「火か!」
岩がせり上がる。
でもその瞬間。
凛が言う。
「今」
岩の足元が凍る。
バキッ!!
バランスが崩れる。
蓮が叫ぶ。
「陽葵!」
「最大火力!」
「はい!」
炎が大きく膨らむ。
ドォォン!!
爆発。
煙が広がる。
静寂。
そして――
煙の中から黒岩が出てくる。
「効いたぜ」
でもまだ立っている。
陽葵が目を丸くする。
「ええ!?」
黒岩が笑う。
「でも」
「面白くなってきた!」