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神様の手紙に書かれていた謎の指示。
「全部で9つのアーティファクトを集めて、山のてっぺんに置けば東京に帰れる」という言葉が、仲間たちの心に新たな目標を刻みつけた。
手に入れた最初のアーティファクトを見つめながら、いさなが呟く。
「この光…まるで命が宿ってるみたいだな。」
みりんが地図を広げながら言った。
「手紙に書かれてた場所、少しずつ探っていくしかないわね。でも、この世界の地形って…実際に手がかりがあるの?」
神様の手紙に書かれていた情報から、アーティファクトのある場所を推測した彼ら。
そのリストは以下の通りだ。
・海
沖に浮かぶ島の洞窟。
深海に沈む沈没船の残骸。
・雪山
氷の洞窟、巨大なマンモスがいる危険地帯。
・沼地
巨大なワニが徘徊する毒の湿地帯。
・空
山頂を越えたさらに高い浮遊島。翼竜の巣がある。
・火山
活火山の火口付近。熔岩の川が流れる場所。
・川
ジャングルに流れる大きな滝の裏側。
・砂漠
砂嵐に隠された神殿。
「海に2つもあるってことは、最初の次の目標はそこだろうな。」
いさなが地図を見ながら考え込む。
「でも、私たち泳げる?船もないし、深海なんてどうやって行くの?」
ゆうなが首をかしげた。
「泳ぐのは論外だな。でも船なら作れるかもしれない。木材と皮、それにロープがあれば…」
みりんが提案しながら、素材を集めるリストをメモしていく。
「問題は深海だね。」
萌香が心配そうに呟いた。「酸素も足りないし、海底には恐竜以上にヤバい生き物がいるかも…」
「そこは、まず近くの恐竜を探そう。深海で活躍できるやつをテイムできれば、行動範囲が広がる。」
いさなが自信たっぷりに言うと、リオが低く唸って同意を示した。
その夜、焚き火を囲みながら、全員がそれぞれの思いを語り合った。
「帰りたいけど…正直、この世界で生きていくのも悪くないと思ってるんだ。」
いさながリオの頭を撫でながら言う。
「でも、帰らないと!だって、帰ったら家族がいるんだもん。」
萌香が声を強める。
「確かに。でも、帰るためには全力で冒険しなきゃね。」
みりんが仲間たちを見回しながら微笑む。
「そうだよね。一歩ずつやるしかないか。」
ゆうなが深呼吸をして拳を握りしめた。